(左側はハヤカワのポケミス版)
■エド・マクベイン「八頭の黒馬」井上一夫訳 ハヤカワ・ミステリ文庫(1993年刊)
わたし的にはなかなか読み応えのある一冊だった。偉大なるマンネリと、だれだったか解説で述べているが、いい意味でも悪い意味でもその通り。しかもすべてが長篇(「八頭の黒馬」は375ページ)。
ふと連想するのは池波正太郎の「鬼平犯科帳」。こちらは文庫本で全25巻、番外編の「乳房 . . . 本文を読む
■エド・マクベイン「稲妻」井上一夫訳 ハヤカワ・ミステリ文庫1992年刊
一つの分署の複数の刑事(Detective)たちを主役とした警察小説といえば、エド・マクベインの87分署シリーズを連想する方が多いだろう。資料によると、最終巻は「最後の旋律」(第56巻 2005年)である。
何と同じシリーズを営々と、56巻も書き継ぎ、ぞくぞく出版されたのは驚異的。
最初の4巻「警官嫌い」「通り魔」「麻薬 . . . 本文を読む
「ルパン三世」の人気キャラ次元大介といえば小林清志がほぼ50年声優をつとめたことで知られたが、2022年7月におしくも亡くなった。
渋いハードボイルドのガンマン次元。
不器用だけどJAZZとバーボンが似合う、男の中の男。
https://www.youtube.com/watch?v=OznN_lmQUUI
いいなあ、あこがれるぜ次元。
PYTHON357マグナム(エアガン)を買ったので、今夜は . . . 本文を読む
昨日ボビーショップに出かけて、エアガンを買ってきた。
小学生のころから、銀弾(BB弾)を発射できる子ども向けの拳銃が好きだったのだね、男の子の遊びとして。
学校の近くの駄菓子屋で売ってましたね。いくらだったかしら、50円くらいか? 小学校のころは、本は読まなかったし、カメラには手が届かなかった。
原っぱや畑のあいだを走りまわりながら、子ども同士で撃ち合いして遊んだものです。
子ども時代の一番古い . . . 本文を読む
近隣の解体撤去の工事現場で、こんな光景が目に飛び込んできた。・・・というか、こういうふうに切り取ってみたのです。
おしゃれな感じが、女性誌のコンテンツページみたいだなあと思って。
何の店があったのでしょうね。
植物はいうまでもなく、南米原産のパンパスグラス(日本名シロガネヨシ)。 . . . 本文を読む
■ロス・マクドナルド傑作集「ミッドナイトブルー」小鷹信光訳 創元推理文庫1977年刊。
本もデジタル化しつつあるこのご時世、こんな古いものを一週間探し廻るってのも、われながらあきれるよん(ノω`*)
「主人公としての探偵と作家」という評論や、小鷹信光の充実した(かなり力みかえっている)あとがきを読み返したくなったのだ。
少々長くなるが、ロス・マクドナルドの評論から引用しておこう♬
《価値の . . . 本文を読む
■ダシール・ハメット「血の収穫」田口俊樹訳 新訳版(2019年東京創元社刊)原作は1929年刊
(ハヤカワ・ミステリ「赤い収穫」1989年刊 小鷹信光訳)
この「血の収穫」は、ハードボイルド小説の“はじめの一冊”としてたいへん名高い。
わたしも20代の終わりごろから“読みたいなあ”と思いながら、読み了えた現在まで、あれあれ半世紀も引きずってしまった。
書棚を調べてみたら、「血の収穫」は、東京 . . . 本文を読む
ナンテンの木陰。眠りに就こうとしているキチョウさん。
クルマを定位置の物置に入れたところ、こんな光景が目に飛び込んできた(*^。^*)
暗いためストロボを使ったらかえって×(ペケ)。
背景はトワイライトブルーの青。
この子は大部分が越冬する。
今日も庭を5~6頭のキチョウが飛んでいた。 . . . 本文を読む
王座戦第4局のTV中継をリアルタイムで観戦していた。
5三馬が敗着なのだ。
1分ではさすがの永瀬さんも読み切れなかった。勝ちを逃し逆転。
終局の直前、何度なくため息をもらす姿が印象的(。-ω-)
藤井さんに運命の女神が微笑んだ。
インタビューのときの表情は、疲れきって、うれしさ半分。“王座”を拾っただけということを、本人がいちばんよく知っているだろう。
21歳で八冠制覇。
目標を達成し、さて、 . . . 本文を読む
谷川浩司の「藤井聡太論 将棋の未来」(講談社α新書 2021年刊)を読みはじめたら、眠れなくなった。これまでも将棋の本はときおり読んできたが、いままでで一番おもしろいしエキサイティング(゚o゚;
この著書を書いた時点では、棋聖、王位の二冠なのだが、谷川さんは現在の藤井七冠を見通している。
この段階で藤井さんは4年連続勝率一位。
著書には専門のライターさんが手を加えているのかしら。全ページに神経が . . . 本文を読む