このあいだの水曜日、わが家の籾摺りの手つだいをしながら、
父親に、ほとほと感心してしまった。
そのねばり強い、ある種の闘争心に。
ことし86歳になるのだけれど、気力、体力はそう衰えてはいない。
籾摺りは九時ころからはじまり、わたしは午後三時ころにはギブアップ(=_=)
お昼ごろまでは順調に動いていたキカイの調子が悪くなって、仕事がすすまなくなったからである。
わが家では、父親が、餅米と、ウルチ米の双方を作っている。
ウルチ米は農業用の大きな乾燥機に収納してある。
餅米はフスマ(・・・昔でいう俵だが、正式名称は知らない)に入れてある。
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それはなぜそこにあるんだろう?
わかる場合もあるし、わからない場合もある。
かつては意味があったのだ。
なにかの、だれかの役に立っていたのだ。
その意味が時間にさらされ、消えかけているか、消えてしまった。
あるいは、いままさに、消えようとしている。
町を歩いていると、ときたまそういった「現場」に遭遇する。
人間や人間がつくり出したものに対して時間がおこなう犯罪の現場。
犯行現場。
オブジェはなにも語らない。
ただ、その前に立った者が、想像をめぐらせる。
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Tパレスの案内が出たため、前橋市内を待ち合わせ場所へ向かって移動中、後ろから追突された。
前方5、60メートルあたりから右折車がつながっていたので、のろのろ走っては停車する。そのくり返し。
左から入りたがっているワゴン車があったので、進入をうながすつもりでブレーキを踏んだら、後ろから白のトヨタ・ヴィッツがドカン!!
のろのろ運転中ではあったが、それなりの衝撃があった。
ぶつけられたあと、7、8分は頭がぼうっとして、眼もチカチカ(~o~)
しかし幸い、いまのところ、痛みや痺れなどの症状は出てはいない。
ただ、頸椎の一部になにかはさまったようなかすかな違和感を覚えるので、
あとあと症状が出ても困るから、医者の診断をうけて、人身事故扱いにしようと考えている。
相手はG大学工学部の女子学生。
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どこからやってきたのかは少しはわかっている。
だけど どこへ向かっているのかは だれも知らない。
ぼくらは現在という時間の孤島に漂着したのだ。
一人ひとりが べつな島の上で暮らしているのかしら?
そうともいえる。
家族が 乗り合わせた舟のように
同じ島で暮らしているのかしら?
そうともいえる。
ある町の住人が・・・。
そうともいえる。
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二草庵摘録をやっているgooブログの管理画面に、「あの年の今頃、何してた?」というコンテンツがある。
そこに、前年の一週間にアップされた画像リストが表示される。
クリックしなおすと、その前(一昨年)の一週間にアップした画像も出てくる。
「へええ、こんな機能、いつから付加されたんだろう」
日記をさかのぼって、過去にふれてみる・・・なんてのは、わたしはそうそうやらないけれど、さっきちょっとやってみたら、それなりの感慨がこみあげてきた。
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さて、わたしは「夜への階段」というシリーズをずっとやっているのだけれど、
そこにアップしてある写真は、すべて手持ちで、三脚は使用していない。
この数年、デジタルカメラの進化によって、フィルム時代では考えられなかったような夜景の手持ち撮影が可能になっている。
トップに掲げたのは、Nikon D7000&35mmF1.8のレンズでとらえた、ばら園の東入口。
ホワイトバランスはAUTOのまま。だけどニコンには、「電球色を残す」という設定があり、この一枚は、それで撮影している。
これからクリスマスにかけて、イルミネーションが、町の盛り場や施設や遊技場を華やかに彩る季節となる。
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昨日はむりやり時間をひねり出し、この秋はじめての街撮りを愉しんだ。
体調があまりよくなくて、足許がふらついたが、撮影しているうち、シャキッとしてきた。
なにしろ、お日様が顔を出したのが、久しぶりだったので・・・。
このあたりには、昭和のおもかげがかなり残っている。
前橋は戦火に焼かれた町。
全国各地に散らばる昭和町という名称の中には、その戦火に焼け出された人びとが住みついたため、新開地として誕生したものがあるのではないか?
造り酒屋や銭湯が、かろうじて数軒生き残っているのが、なんとも奥ゆかしい(笑)。
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なんだ、このタイトル?
そう思われた方がいるだろう。
わたしはgooで「二草庵摘録」というへんてこりんなタイトルのblogをやっているのだけれど、そこでの一日のトータル閲覧数のこと。
書き込みの内容は、このmixiとほぼ同一。
これまで、800PVはときどき超えたことがある。
しかし923PVとは(^^)/ たぶん、これまでのサイコー記録だろう。
IP(訪問者数)は、163人なので、たくさん閲覧して下さった方があることになる。
現在gooのblogは、一日あたり164万件のアップがある。
わたしが関心をしめすジャンルはマイノリティーなものが多くて、
アクセスランキングなどに顔をつらねることはないだろうと、ずっとおもっていた。
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このあいだランチを食べながら、不動産仲間と話していて、「男のロマンが、この日本ではほぼ死滅したか、死滅寸前だね」という話になった。
NHKの時代劇でいま放送されている「江」という番組があるが、彼はその番組をみるのを、八月のはじめでやめてしまったというのである。
「あれは歴史・時代ドラマではなく、家庭劇、ホームドラマなんだね。どちらかというと、女性視聴者向けの。大の男がまじめにみようとすると、白ける」
「なんだ、そんなこといまにはじまったことじゃないだろう。男性の女性化がすすんで、われわれが若いころ盛んにみた歴史劇、時代劇は、もう視聴率がとれないそうだよ。長寿番組・水戸黄門も放送終了だし」
「男のロマンが消えたということだろう」
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ヨハネス・フェルメールが発見した日常性を
数百年後のぼくたちが発見する。
そこに差し込んでいた光は永遠のつばさをえて
時空を旅している。
その途中で たまたま日本人のこころをとらえたのだ。
そこに描かれた人びと。
青いターバンの少女や手紙を読む女や
地理学者 真珠を量る女。
「やあ こんにちは。お会いするのははじめてですよね」
登場人物をつつんでいるやわらかい親密な光。
時代の刻印をもったミクロのほこりは
こういうまなざしの内側で舞いあがる。
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