■川田順造「マグレブ紀行」中公新書(1971年刊)
川田順造(1936年~ )さんという文化人類学者を知っているという人が、世間にどのくらいいるのだろう。
調べてみると、2021年に文化勲章を授与されている。しかし、一般的には知名度は低い方だろう。うん、聞いたことある・・・とはいえ、おそらくはレヴィ=ストロース「悲しき熱帯」の訳者としての名ではないか。
Wikipediaで検索すると、驚くほど . . . 本文を読む
上巻:20章 367ページ(地図をのぞく)
下巻:20章 418ページ(見取図・解説をのぞく)
そうして、その中に、マクミラン版から採用したジョーゼフ・ペネルの繊細な挿絵が、42枚挿入されている。これが読者の夢想をかきたてる。
ジャンル的にいって、ノベルとロマンの卓絶のコラボレーションである。
岩波文庫のメニューに、こういう傑作がうもれていることを、なぜ声を大にして称えないのか?
光文社古典新訳 . . . 本文を読む
■W・アーヴィング「アルハンブラ物語」平沼孝之訳(岩波文庫)上巻下巻(1997年刊 原本は1851年刊)
W・アーヴィングの本を読むのは、はじめての経験であった。
深いふかいため息とともに、わたしは岩波文庫の上下2巻を読み了えた。
惜しみおしみ、後ろ髪を引かれながら。そう・・・ほんとうにため息ものの素晴らしい作品であった。
これまでたくさんの本を読んできたけれど、これほどのブリリアントな印象を . . . 本文を読む
(ご近所の竹材店では、松飾の制作もいよいよ終盤戦)
■佐藤さとる「豆つぶほどの小さないぬ」コロボックル物語2(講談社青い鳥文庫 1980年刊)
コロボックル物語2とあるから「だれも知らない小さな国」の続編だということは、読まなくてもわかる。佐藤さとるさんが、どんな設定で物語をすすめてゆくのか関心があった。
続編といより、数年後(6-7年後か)の後日談。
一番のポイントは、クリ . . . 本文を読む
■渡辺京二「逝きし世の面影」平凡社ライブラリー 2005年刊
ここ数年の懸案だった「逝きし世の面影」をようやく読みおえた。
わたしの見るところ、これは異形の一冊というべき本。
なぜか?
理由は2つある。
1.非常に情緒的なタイトルである
2.ほぼ90%が引用文で埋め尽くされている
巻末に添えられた参考文献(邦語文献)の一覧を眺めるまでもなく、幕末・明治初期に日本を訪れた外国人による紀行文、旅行 . . . 本文を読む
■司馬遼太郎「本所深川散歩・神田界隈」朝日文庫(2009年 新装版第1刷)
《「とりあえずは江戸っ子の産地じゃないか」と思い、訪ねた本所深川。落語や鳶の頭、芸者たちの話などから“江戸っ子”の奥義を探る。「古本屋さんと出版社と、それに付随する印刷屋のまち」神田。森鴎外、夏目漱石ら、このまちに住み、かかわった人びとの足跡を辿り、江戸から東京へと続く歴史を歩く。》BOOKデータベースより
そう書か . . . 本文を読む
YouTubeでさらに二度見返した。
前総理菅さんの感動的な弔辞、頭にしっかりと叩き込んでおきたかったのだ。
反国葬のデモといっても、実態は300人かそこいら。
世論の“分断”を煽っているのは、何でも“反対”唱えるのが仕事の共産党と、朝日新聞を筆頭とするマスコミ、週刊誌である。
マスコミは所詮口説の徒( -ω-)
会場からおのずと巻き起こった拍手を記憶にとどめておこう♪ . . . 本文を読む
菅義偉さんのための国葬だった、と思わぬでもない。すぐれた感動的な弔辞だった。
政治家とはこういう生き物なのだ。
一時期は民主党に期待を寄せたことがあったけど、日本人=自民党は同義語に近いな、よくも悪くも(^^;;)
それに比して岸田総理の弔辞は儀礼的。
朝日新聞系列の反国葬キャンペーンなど児戯に類する、共産党ならいざしらず。 . . . 本文を読む
う~ん、これは感動させられたなあ。
時乃小石さんの動画をずいぶん見せていただいたけど、これはドキュメンタリー・タッチの短編映画となっている(*´ω`)
完成度も高い↑
https://www.youtube.com/watch?v=BrF39q6ouMw
過去10投稿の平均再生数が3万2,603だそうである。
Webページも検索したけど、YouTubeオンリーのようだね。
声はcompose . . . 本文を読む
(本の周りに散らばっているのはわたしがかつて買った石の一部)
■宮田球己(みやたたまき)「いい感じの石ころを拾いに」中公文庫 2019年刊
定価で買うと、780円(税別)というお値段。その値段で買ったかしら?
う~ん、買わなかったろうなあ、多分。本書は100円(税別)の棚にならんでいた。
ぱらぱら立ち読みしたら「いい感じの石ころ」の写真がたくさん掲載されていた。
読みはじめて . . . 本文を読む