前橋ほどではないけれど、高崎は6、7回カメラ散歩している。ところが、使う機材、季節、天候、そしてわたし自身の体調やその日の気分によって、街は千変万化する。そう、千変万化・・・これがキーワードとなる。小さな田舎都市だが、街は刻々と移ろっていく。その鼓動に耳をすますようにしながら、ゆっくりとあちこちを見て歩く。トップにあげたのが、本日イチバンのお気に入り。窓に映り込んだ3人のつながりを想像して欲しい。むろん、3人目はフォトグラファーたる三毛ネコさんである(^-^)
それとこれも、まずまずの出来――かな?真ん中の女性がカッコいい!
横を向いたままのポーズで、信号が変わるまで動かなかった。つぎは「後ろ姿のエレジー ~高崎編」というタイトルで、つぎにアルバムから2点ピックアップしてみよう。
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このあいだ、フジの645判を手にして、試し撮りをしたときのこと。ちょっとあわてていたこともあって、わたしはピントを合わせるのを忘れて、パチパチと撮影し、100mばかり歩いてクルマにもどり、ピントを合わせていなかったことに気づき、急いでまた花が乱れ咲く街角へ引き返し、撮影しなおす・・・という経験をした(^^;)フジの645判とは、父親から譲られたこれ。正確な名称は、フジ GS645Sプロフェッショナル。発売年度は1984年である。フレームはダイキャストだが、外装はプラスチックで、安っぽいけれど、その分、小型軽量となっている。おそらく、山歩きなどする人が、広大な山の風景を撮るために使うものであったのだろう。 . . . 本文を読む
S公園のばら園で、春バラが見ごろを迎えているらしい。地元の新聞社か群馬TVがその様子を報道したらしく、ばら園駐車場からあふれたクルマで、近隣の道路が渋滞している。昨年は何度か通ってバラを撮影したので、今年は出かける気にならない。同じような写真しか撮れないだろう・・・と思うとね。そのかわり、クルマを走らせていると、町中の花が眼に飛び込んでくる。そういう花は、脇役があるから、かえって活きいきして見えたりする。街撮りに出かけたときにも、見かけると、必ず何枚か撮影する。
「ばら園」のような人工的なものではなく、生活の情景のかたわらに添えられた花の美しさ。
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この写真を見て、どんな感想を抱くだろう。「ふーん、こんな街角のどこがおもしろいの?」・・・な~んていわれても、わたしにはこの写真の味わいを、うまく説明できない。だけど、この一枚があったことで、じつはけっこうニンマリしている(^^)/カメラはローライフレックス3.5F、フィルムはフジのPRO400。あるいはつぎの写真はどうだろう。昔の写真ではなく、先日館林市へ出かけたとき、街角で見かけた井戸。むろんまだちゃんと活躍し、食器洗いや洗濯に役立っている。カメラは同じくローライ、フィルムはイルフォードXP-2。軟調で非常に使いこなしがむずかしいフィルムである。もっとセピア、セピアしたネガになると、勝手に思い込んでいた(^^;)
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昨日はあいにくの雨となったが、充実のカメラ散歩ができた。群馬県の小都市はほとんど撮りつくしている・・・という気分なので、出かけるまえから降り出していたら、遠出はひかえただろう。富岡市へは2回いっているのに、その奥にある下仁田へはいったことがなかった。町のホームページを参照すると、平成22年の人口統計は、総人口:8,911人総世帯数:3,316戸とあって、平成17年に対し、5年間で12.2%の減少となっている。 山あいにある、鄙びた小さな町で、こういった町は、群馬ではほかに大間々、中之条、長野原、松井田などがある。 「ネギとこんにゃく」それに、製材が町の経済をささえているらしい。観光資源は、ほとんどないに等しい。私鉄上信電鉄の終着駅があり、西毛の山々が、市街地のすぐうしろまで迫っている。ところが、道路拡幅やバイパスは建設されたけれど、町中の「再開発」はまったくおこなわれた形跡がないため、なつかしい路地が残っていた!
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昨日、午前中は軽トラに乗って、N町農協にある育苗センターまで、稲の苗を受け取りにいってきた。銘柄は「ひとめぼれ」。「ゴロピカリ」とならぶ、群馬県の作付け“推奨米”である。そのあと、ビックカメラで、XP-2という、カラー現像でセピアとなるイルフォードのフィルムを買う。
120のブローニーと35mmを買って、西毛へいくことにした。なんとなく、セピアな気分だったので、50mmレンズをつけたF3に装填。走っている途中、「そうだ、いい機会だから、多胡の古碑へいこう」と決めた。
群馬で生まれ育った、歴史好きな三毛ネコさん、これまでどーしたわけか、吉井町にある多胡碑にはいったことがなかった。 . . . 本文を読む
館林へいったとき、そこのBOOK OFFで手に入れた「季刊CLASSIC CAMERA」(田中長徳責任編集双葉社刊)に、貴重なデータが掲載されているのを発見し、三毛ネコだんは、ちょっと舌なめずりしたのであります(笑)。それはローライフレックスとローライコード全製品に関する個体識別番号(製造番号)の一覧表である。そこで気になったのは、わたしが新宿で買ってきた3.5Fの素性であった。セレンメーターの設置されたパネルの上に、DBP 3.5F2831426 DBGMという文字、数字がならんでいる。
3.5Fは2.8Fとならんで、ローライ二眼レフのもっとも完成された製品として、長期間製造されている。その期間とは、1958年~1979年・・・である。そして、幾度かマイナーチェンジされているため、<5Type>に分れている。ただし、77年、78年は番号が抜けているので、タイプ5と称されるものは、いったん打ち切られたあと、限定生産された記念モデルのようなものかも知れない。
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このあいだ書店散歩しているとき、「写ガール」のバックナンバーが眼についたので、見ているうち、欲しくなったので、vol.10を買ってきた。
上の写真がそれ。「女子カメラ」「写ガール」は女性向けのカメラ雑誌だったので、これまで立ち読みすらしたことがなかった。ターゲットは、この数年ふえている、20~40代のカメラガールたちだろう。「女子カメラ」はほんとうの初心者向け、「写ガール」のほうは、ワンステップ上の読者狙いで編集されているようである。このvol.10をなぜ買ったかというと、8人のプロカメラマンの愛機やフィルムが紹介され、ご本人のコメントや、インタビューが掲載されていたからである。8人とは・・・、1.市橋織江:マミヤRZ67 フジPRO4002.石川直樹:プラウベルマキナ670 Kodakポートラ
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昨日はカメラ雑誌の発売日。写真のど真ん中に復帰後約1年半、発売と同時に「アサヒカメラ」「日本カメラ」を買いつづけている。惰性で買っている面もあるし、必ず見たいグラビア、メカ記事があるというふうにもいえる。先月号もそうだったけれど、どちらの雑誌もニコンD800vsキヤノン5DマークⅢの対決記事、使用レポートが多くのページを占領している。わたしはいささか覚めた視線で、うつらうつらしながら、それらの記事や作例写真を“惰性で”眺めている。D800も5Dも、欲しいとは思わないし、買うつもりもないからである。むろん、ある日気が変わる・・・なんてことが起こるかも知れないけれど(笑)。
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ローライフレックスのウエストレベルファインダーをのぞきこんでいる倫子さんがいる。彼女はそのファインダーの中に、自分を見、家族を見ている。リアルな世界のこちら側で、生きて呼吸し、生活をしているリアルな周辺の人びと。「ああ、川内家は浄土宗なのか」「うーん、梅干しがおいしそうだなあ」「おじいちゃん、死んじゃったんだね」「ああ、だれかが泣いているよ、どうしたんだろう」「雨にうたれているヤマユリのおもわず息をのむ美しさ!」「おーい、薬缶の水が沸いたよー」「囲碁をしている音が聞こえる。その乾いた駒音」「ああ、子どもが生まれたんだね。死んでいったおじいちゃんの身代わりみたいだね。おめでとう、おめでとう!」・・・きりがないから、このへんでやめておく。これは川内さんの「CUI CUI」のページを繰りながらわたしの脳裏をよぎっていったことばたち。
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