ハッキリいって、生意気ざかりの若いころは歳時記などバカにしていた。
「なんだよ、年寄りくさい」などと。
ヨーロッパ文化・・・とくにイタリア、フランスへの憧れが強かったから、芭蕉や蕪村はともかくとして、“月並俳諧”のたぐいには、さしたる関心がなかった。
それでも歳時記は、数種類もっている。
歳時記というような文化は、海外にはほとんど例がなく、まったくのところ、日本独自のものだろうと感じてきた。
父親は一時期、年寄りの手習いで俳句をつくっていたことがあったが、数年で飽きてしまったらしい。わたしは現代詩の“詩人”だから、俳句はつくらない。
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ニコンが初のミラーレス機CXフォーマットを投入することによって、侃々諤々の議論が巻き起こっている。これまでも、ミラーレス一眼は、LUMIX、PEN、RICOH、SONYの各メーカーが、それぞれ魅力のある製品をつくってきた。
そこに、この秋になって、PENTAXのQが登場し、10月20日には、NIKONから1&J1がお目見えする。
http://www.nikon-image.com/products/camera/acil/body/nikon1_j1/?cid=JJXAL00185
さっそくカタログをもらってきて眺めているけれど、実機をいじってみないことには、当然ながら確定的な評価は下せない。撮像素子が、これまでにない13.3×8.8mmというサイズを採用し、ニコンはこれにCXフォーマットという名称をあたえ、レンズ4本とともに発売する。
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赤いリボンで髪をたばねたミニスカートの少女が
人混みでごったがえす新宿の裏道を走りぬけていく。
彼女が撥ね散らす10月の空気の飛沫を浴びながら
ぼくは数十年まえにもどって
ドラ猫の 恋のダンゴを踊りたくなって
しばらく彼女のあとについて走ってみた。
だけど 二百メートルもいかずに息切れし
がつんと通行人にぶつかって
彼女を雑踏の中に見失った。
しなやかな若々しい体は妖しい発光体となってあたりを照らす。
さあ どこまで走ったら あの娘(こ)に追いつけるだろう。
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その大正生まれの男は
ずいぶん長い道を歩いてここまでやってきた。
とてもではないが 一日や二日では
語りきれるはずのない紆余曲折をたどって。
石も降ったろう 槍だって。
ぼくに思い出せるのはせいぜい昭和三十年代の後半くらいからだが
その男は さらにそのさき 三十年近い鉄のカーテンの向こう側を知っている。
彼にもあきらめきれない野心があったろう。
跳ねてなにかをおもいっきり蹴飛ばしたことも。
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マイミクでピアニストkyocoronさんに「キョコさんの日常」という、とってもプライベートな、「友人まで公開」アルバムがある。そのタイトルにちょっとあやかって。
(以前にもこんな日記を書いたかも知れないが・・・)。
トップの写真は、たまたま見かけた「イルカ雲」。北から南方向を撮影。
右手に見える打ちっ放しのゴルフネットの向こう側に、三毛ネコさんの茅屋「二草庵」がある。
こちらはほぼ同じ場所からズーミングし、榛名連山を写したもの。
圃場整備(市街化区域における区画整理)がおこなわれたため、機械化農業に適したのっぺりとした田園が拡がっている。圃場は碁盤の目というか、マトリックスとなってしまい、このあたりにかつて存在した里山風景は絶滅した。それはわたしにとっては、「幼年期の風景」の消滅でもあった。
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知り合いの不動産屋から雄猫テンちゃんがやってきたのは、ことし7月の15日。
もう2ヶ月と少したって、すっかりわが家の猫におさまっている。
きたときより、少し大きくなり、体重がさらにアップ!
抱き上げるとき「どっこいしょ!」とついかけ声をかけてしまう。
食事はキャッツフード・オンリー。焼き魚やチーズを鼻先に持っていっても、まず、食べようとしない(=_=) ネズミなど顔も知らないだろう。農家のわが家は、この猫を「ネズミの番人」として飼っている。
ニャーと、けっこう大きな声で鳴く。
それだけで、ネズミの運動会が、影をひそめる。
田舎だから、どぶネズミはいないが、野ネズミはいる。米や野良着などを囓られる。
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ブルーはわたしのいちばん好きな色。
だけど、ブルーといっても、いろいろなブルーがある。
昨日の群馬県地方は、快晴の空に、ちぎれ雲がぷかり、ぷかり浮かんでいて、
紫外線が強烈だった。
台風15号が県内を縦断していったが、被害はほとんどなく、遅れていた秋をつれてきた。
現在の室温21℃、湿度55%。
今日は休みをとったので、屋敷をひとまわりしてきた。
ヤマトシジミ、ツクツクホウシ、アマガエル、ツマグロヒョウモン、ナミアゲハ、その他の小さな生き物たちが、活発に活動し初秋の気配が色濃い。例年なら、ウラナミシジミや、ウラギンヒョウモンをさがしにクルマを飛ばすところだが、本屋さんめぐりをしては、本を買ってきて読んでいる。
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台風一過、今日はふたたび30℃超えとなるらしい。
台風による被害を、わたしは思いがけないところでこうむってしまった。
ディスプレーが画像を表示しなくなったのである。
どうしてかというと、細めに開けておいたPC背後の窓から雨が侵入し、ブラウン管型ディスプレーの背面・上面を濡らしてしまったのである。
たばこを吸うため、年中窓は開けてある。しかし、台風の風が、予想以上に強かったのだね。
乾燥させれば復旧するかと期待したけれど、だーめ。
やむをえず、15インチの大昔のディスプレーを引っ張り出してきた。 . . . 本文を読む
わたしはお友達(マイミク)のdenimroadさんのアルバムの大ファンである。新作、あるいは新アルバムがアップされると、気がついたときすぐに見にいって、コテンコテンに愉しませていただいている。被写体は猫や日常風景のスナップ、人物スナップ、ブツ撮りなど。
かつて地元の出版社から「DENIMのように生きてみたい」という写真&ファッションの本を出していらっしゃるし、プライベート・ジーンズまで発売しているというから、こちらが本業なのかな? ファッション音痴の三毛ネコとは大違いで、denimさんの写真の味をどこまで語れるのか、まったくのところ、自信がないまま、この日記を書きはじめている。
プロフィール欄を拝見していると、じつにたくさんの情報サイト、写真サイトを運営なさっていて、そのパワフルな活動ぶりに圧倒される(^^;)
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ふと見るとまたクズ籠がいっぱいになって
ゴミがあふれている。
いったいどれほど仕事をしたというんだろ。
一週間を振り返ってみると
だらだら だらだらと。
半分遊びながら 時の刃先をとん
とんと渡ってきただけのようにおもえる。
このあいだ一年前のmixi日記を読み返してみたけれど
ほとんどなんの感慨もわかなかった。
タカをくくっているわけじゃないけど
こんなふうにしてなにかが
確実に摩滅していくんだね。
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