仕事が不動産屋なので、近隣へはよく出かけていく。
そのついでに、ちょっと一回り・・・なんてことがよくある。
そこで出会った、昔ながらの「駄菓子屋」さん。
村の店・・・といっていいだろう。
よく見ていると、一店舗ごとに、微妙な個性をもっている。
こんな店が、まだ、滅亡から免れていたとは。
そういえば、フィルム時代にも、この種の店を見かけるたびに、
四季折々の景観とからめて、撮影してきたものだ。 . . . 本文を読む
現役で活動をつづけている日本のフォトグラファーの中から、強いて3人を挙げるとしたらだれだろう。
いまのわたしなら、何のためらいもなく・・・とはいえないけれど、森山大道、荒木経惟、藤原新也になるだろう。ほかに、もう少し若手では武田花さんや、川内倫子さん、瀬戸正人さん、大西みつぐさん、豊原康久さんあたりがいい仕事をしているが、写真集は残念ながら一冊ももっていない。
というのも、21世紀に入ってからは、 . . . 本文を読む
いままで「影が主役」の写真を意識的に撮ったことはあまりなかった。
しかし、晩秋のストリートを歩いているとき、あるいは部屋の中に射し込む陽射しを眺めているとき、
「いまはじめて出会った」ような驚きをもって、その存在に気がつくことがある。
本来は脇役であるはずのものを、主役にしたらどうなるだろう。
つぎの光景を見たとき、ちょっとひらめくものがあったのだ。
高速道路のサービスエリア。
影が動いて . . . 本文を読む
LX5とニコンの単焦点レンズを手に入れたことで、撮影モードに切り替わり、
休みというと、カメラを2台ぶらさげて、町並みウォッチングをつづけている。
「散歩写真」というジャンルがあるようだが、あれに近いのだろう。
おもしろい(とわたしが直観した)被写体を探しながら、近隣の町の、おもに旧市街を、ぶらぶらと歩く。10月の終わりから、12月の半ばにかけては、こういった「街撮り」にはうってつけのシーズンなの . . . 本文を読む
雑誌「アサヒカメラ」には、コンテスト部門に「組写真」がある。
3枚の組み。
その3枚の写真で、なにごとかを表現し、単写真では語りきれない世界を展開しようとするものである。
アルバムはその3枚を選び出すための下ごしらえ。
たくさんの食材の中から、どの3枚を選び出し、どのように組んで、読者に見せようとするのか。
こういう場合、あまり考えすぎないほうがいい。
とりあえず、「秩父の女(ひと)」という演歌 . . . 本文を読む
プロカメラマンのまねごとをしていたころ、
数回だが、商品撮影を依頼されたことがあった。
小さなものでは、女性のアクセサリーとか、ショートケーキ、フラワーアレンジメント、温泉街の土産物、それから大きなものでは、建築物の外観や、内観等。
小さなものの場合、ほとんどはスタジオ撮りであった。
ライティングは友人でスタジオのオーナであったHさんに教わり、カメラは借り物(^^;)
当時商品撮影に盛んに使われて . . . 本文を読む
写真のジャンルの中に、「キャンディッド・フォト」がある。
元祖がだれかは知らないけれど、いちばん有名なのは、「決定的瞬間」のアンリ・カルチェ=ブレッソンだろう。あのマグナムの創立者のひとりで、ライカという小型カメラで、映像の新次元を切り開いた巨匠である。
集団「はぐれ雲」をやっていたときの仲間に、大阪芸大写真学科出身のHさんがいた。
「なんでまた、大阪なんかにいったの? 写真学校なら、東京に何校 . . . 本文を読む
このところつきあいが途切れているけれど、
古い友人にクルマのカタログを集めている人がいて、
バインダーにきちんとファイルされた、その(150種くらいはあったかしら)コレクションを見せてもらったことがある。
彼は「モノマガジン」なんかも、よく買って読んでいた。
お父さんが古物商だったので、その血をひいたのだろうか。男性のなかには、ときおり、そういったとんでもないマニアな人がいる。
わたしの場合、カ . . . 本文を読む
昨日は、久しぶりにわが町・高崎の街撮りをしてきた。
街撮りとは、街の観察であって、どこをどう切り取り、どう見せるのかに、料理人の腕がかかっている。情緒的にやるか、即物的にやるか、あるいはフォトジェニックな「見方、見え方」を工夫してチャレンジしてみるか。
あまたの素材(被写体)が、街のなかにはいくらでもころがっている。
おもしろいと思えるものがあるし、そうでないものもある。
撮影時にパッと見て、フ . . . 本文を読む
仕事上播いておいた種が芽を出し、刈入れできそうな状況になってきた。
クルマを買い換えるには大いにたりないが、
カメラならなんとかなりそう・・・という程度の果実(^^;)
それで、以前から考えていたニコンD70の後継をどうするか、検討しはじめた。
このところ4年ほど、カメラ・写真関連の情報誌から遠ざかっていたから、
昨今のデジカメ事情はさっぱりである。
で、書店でいろいろな情報誌を物色し、立ち読 . . . 本文を読む