父は数えでいうと、100歳まで生きて、総理の名で銀杯までもらったので、一口にいえば仕合せこのうえない一生であった・・・とわたしはかんがえている。
人生100年時代といわれる世相。
大正
昭和
平成
令和
和暦でいえば、これだけの歳月が、父の上に降り積もった。
大正14年生まれ。ということは西暦1925年、つまり1945年、敗戦のとき20歳だったことになる。おそらく父の同級生は、半分(または1/ . . . 本文を読む
「明星」「プレイボーイ」など、激写で名をはせた篠山紀信さんが、83歳で亡くなった。
数日前、朝日文庫の「決闘写真論」を手に入れたばかり(*´ω`)
「アサヒカメラ」に連載されていたのを憶えている。とくに「家」「寺」「平日」の回が鮮烈。
中平卓馬アッジェ論、W・エバンス論も刺激的でドカーンとやられた。
フィルムカメラ時代の英傑といえるお二人。
節目かな、時代の(´・ω・)? . . . 本文を読む
中野京子先生と激論!
ハルスは知らなかったなあ。う~む。
https://www.youtube.com/watch?v=BObJ0Hlg89A
山田五郎さんの「オトナの教養講座」はよく見ていたけど、中野京子さんを動画で拝見するのははじめて。
絵画大国オランダの真骨頂を語る♪
中野さんご出演の動画、ほかにも数本ありまするぞ! 西洋絵画ファンには見逃せない。
YouTube検索し、全部見てや . . . 本文を読む
チェーホフのことをかんがえると、胸が少々痛くなったり、ざわついたりしたものだ。
なぜかといえば、小説を書きたいという欲望・野心が、若いころにはあったからだ。
詩を書くのもいいが、小説なら多少お金になるだろうと、確たる根拠なしに思い、思いしていた。
中学時代に20枚の短編を書き、10万円をいただいて、たくさんの書籍を買った。
ドストエフスキーやトルストイのような長編はとてもムリだが、短編なら書けるか . . . 本文を読む
(古書店へいったらこのあいだ言及した写真集が置いてあった)
■長野重一写真集「東京1950年代」(岩波書店 2007年刊)
出版がなぜ岩波書店なのかというと、長野重一さんは、東松照明さんなどとならび、岩波写真文庫のメインスタッフだったのだ。
《「岩波写真文庫」の仕事で日本全国を旅した写真家が、複雑な表情をもつ東京に惹かれ、都内を隅々まで歩き、ランドマークを見上げ、街を見下ろし、人々の . . . 本文を読む
BOOK OFFにどなたか大量に本を放出した方がいる。
今日は森山大道さんの写真集「凶区」はじめ○9冊、金額で○万5千円も買ってしまった(^^;)アセ
その中でわたし的に最大の目玉がこれ、高梨豊さんの「面目躍如」「ライカな眼」。
とくに前者は20年ばかり昔、神田古書店街で8千円くらいしたなあ。
そんな写真集が田舎のBOOK OFFで手に入るとはねぇ。
えっ、高梨豊知らないって!?
フィルム . . . 本文を読む
(岩波文庫版、ロバート・キャパ写真集。定価1400円+税)
税務署、市役所へ納税相談にいった帰り、書店に立ち寄って、岩波文庫シリーズとして刊行されたロバート・キャパの小さな写真集を手にいれた。
オビ広告にも書かれているように、岩波文庫初の写真集! 約300ページ。
それをパラパラと眺めながら、不覚にも、目頭が熱くなった、これまで何度も視ているはずなのに。
それはなぜか・・・ということをかんが . . . 本文を読む
(本屋の散歩で発見し、しばし立ち読み。そのまま買ってかえった岩波文庫)
アルブレヒト・デューラー著「ネーデルランド旅日記」がどんなものなのか、岩波文庫の内容紹介にはつぎのような記事がある。
《1520年夏、五十歳の画家は途切れた年金の支給を新皇帝カルロス五世に請願すべく、妻と侍女を伴い遠くネーデルラント(今のベルギー地方)への長旅に出る。その時綿密に付けた出納簿である本日記にはエラスムスやルッ . . . 本文を読む
(たまたまBOOK OFFで見かけお安く手に入れることができた)
以前から何となく気になっていた写真集を手に入れた。
「4月25日橋」とはおかしなタイトルだなあ・・・と思っていた。ところが店頭で立ち読みしていたら、あとがきでリスボンはテージョ川に架かる「しがつにじゅうごにちばし」という、橋の名と書かれてあった。
表紙はこの橋のある風景が使われている。
河口付近にある大きな赤い吊り橋。1974 . . . 本文を読む
「アサヒカメラ」6月号は荒木経惟の特集号だった。手に入れようかどうか迷ったが、結局見送った。
荒木さんが、最良・最愛の妻陽子さんを亡くしたのは1990年。
「東京猫町」や「エロトス」の刊行が1993年だけど、このころから荒木さんがつまらなくなって、伴走するのをやめた。
「なんだ、まだくり返している」と、そんな印象がある。新境地をきり開いてくれるものと、漠然と期待していた。
しか~し、陽子さんが死 . . . 本文を読む