このあいだ、古書店をぶらついていたら、こんな特集を組んでいる雑誌に遭遇。
つい買ってきて、あらかた読んでしまった。
その特集とは・・・続・クラシック音楽と本さえあれば。
新潮社から刊行されている季刊誌「考える人」の2007年夏号。
マイミクのとーしさんは、一日で86冊もの本を買うというが、
その大部分は雑誌。わたしはもっぱら文庫本と新書という違いがあるし、一日で86冊もの本を買う剛毅さはもちあ . . . 本文を読む
このお二人による同新書の共著は「ベートーヴェンの交響曲」につづいて二冊目。これもまずまずおもしろかった。音楽評論家が書いた本とは、ひと味も、ふた味も違っている。
語るのは、神奈川フィルハーモニー管弦楽団の常任指揮者、金聖響さん、インタビュアーが、スポーツライターとして世に出た玉木正之さんという、この風変わりな組み合わせ。
ちょっとくだけた、初心者向きの交響曲談義なのである。
ロマン派とひとくちにい . . . 本文を読む
子どものころ、女の子に教わって、コスモスの恋占いをやったことがある。
好き、嫌い、好き、嫌い・・・というあれである。花びらを一枚ずつむしっていく。
コスモスではなく、マーガレットでもいいのだろうが、わたしのおぼろげな記憶は、コスモスとむすびついている。
以前はピアノまたはヴァイオリンの協奏曲ばかりを好んで聴いたものだ。
あるいは、ピアノ・ソナタ。
とくにベートーヴェンの32曲のソナタは、仰ぎ見る . . . 本文を読む
クラシックには、第九シンフォニーというのが、いくつかある。
そのどれもが、傑作の呼び名が高いことは、
ファンならだれでも知っている。
まずはベトちゃん、だろう。
その第九ニ短調は、交響曲の歴史と概念をひっくり返した、あまりに有名な超大作。
コンサートホールで、TVで、CDで・・・これまで何回聴いたろう?
ベトちゃんも、第3番変ホ長調、第5番ハ短調あたりは聴きすぎて飽きてしまったけれど、
これだけ . . . 本文を読む
二日ばかりいくらか涼しくなったと油断していたら、
昨日から厳しい残暑が復活!
う~む、老体(・・・というほどでもないか)にはこたえる暑さと湿気。
昨日は最高34℃、今日は35℃。
今年は、いままで経験したなかで、いちばん厳しく、長い夏かもしれない。
去年もそう思ったけどね(笑)。
一昨日は、草刈り機をクルマに積んで、藤岡市の貸家の草刈り。
貸家といっても12棟あるし、駐車場2カ所は、まったく舗 . . . 本文を読む
今日はどんよりした雨模様のお天気。
気温がずいぶん下がって、涼しいな・・・と思って温度計を見たが、
室温は30℃、湿度70%。
これで「涼しい」と感じるのだから、いままでいかに猛暑つづきだったかわかる。
昨日、水曜日は定休日。
どんな風の吹き回しか、浴室、トイレ、台所の掃除をはじめたら、あっちもこっちもと気になってきた。 1時間のつもりが、その倍の時間をかけて、汚れ落とし。
また、わが . . . 本文を読む
見栄をはっても仕方ないから正直に書こう。
漱石について、である。
本人は夏目漱石を大いに尊敬し、愛読者のひとりのつもりでいるし、そんなことをだれかに話したり、どこかに書いたりしているけれど、じつはたいして読んではいないのである。
新潮文庫の目録でいうと、「虞美人草」「彼岸過迄」「二百十日・野分」は、いっぺんも読んだことはないし、読みたいと思ったことも、ほとんどない。「三四郎」「それから」「門」の三 . . . 本文を読む
昨日はお盆の行事のため、午前中はつぶれてしまった。妹たちの供養料もあずかって、お寺さんへ挨拶にいき、ご先祖さまをつれて帰る日だからである。
父親が建立した墓地には、祖父と祖母が眠っている。
親戚も挨拶にやってくる。
裏庭の木立のなかから、アブラゼミやホウシゼミの声が喧しい。
4、5日まえからは、気の早いコオロギが鳴きはじめた。
敗戦の日15日あたりを境にして、北関東は「晩夏」という季節をむかえる。 . . . 本文を読む
ポール・ゴーギャンといえば、ポスト印象派の有力画家として、わが国でもたいへんよく知られている。中学生のころ、はじめて買った画集が、ゴッホ。そのころから、ゴーギャンの名とその作品は意識の薄暗がりにずっとひそんでいた。印象派では、ゴッホを筆頭に、モネやルノワールが好きになり、上野の西洋美術館まで、所蔵品を見にいった。大規模なルノワール展が、池袋の西武美術館であったときも見学に出かけ、買ってきた複製画を . . . 本文を読む
お昼を自宅で食べてから、榛名山の向こう側にある東吾妻町へ出かけてきた。
4年前から夏になると、3、4回は通っている撮影ポイントがあるからである。
蛾がやたらと多いGポイントのほか、周辺には里山的環境が拡がっている。
クルマを飛ばして、1時間と少々の距離。
Gポイントについて5分もしないうち、雨がぱらつきはじめ、やがて激しい驟雨となった。
「あーあ、ついてねえや」
やむをえず、その驟雨のなか、カラ . . . 本文を読む