二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

偶然性を取り込む(ある作品への招待状2)

2010年12月30日 | 小説(国内)
写真を絵画から分かつものに、「偶然性」の問題がある。 フォトグラファーは、いうまでもなく被写体に依存していて、それは自分の外側にあるからである。 偶然性を排除し、意図したような絵づくりをすると、コマーシャル・フォトだとか、スタジオ写真だとか、アマチュア・カメラマンが賞をとりたい一心でやる演出写真になる。 それはそれでひとつのジャンルだし、プロカメラマンの大半は、クライアントがもとめるような . . . 本文を読む
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お客さまはアフリカ人

2010年12月30日 | Blog & Photo
群馬県前橋市の郊外(片田舎)で不動産業をして生計をたてているけれど、 年々外国人のお客さまがふえて、その対応に苦慮する・・・といったことが、頻繁におこるようになった。 今日28日は、仕事納め。 さっき大掃除をすませ、ちょっとひといきついたところだ(^-^) ところで、今年最後のお客さまは、アフリカ人Kさんだった。 国籍はルワンダ。 外国人滞在証明書をもっているし、仕事もある。 結 . . . 本文を読む
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ドラマチック・シーン&アンチドラマチック・シーン

2010年12月27日 | Blog & Photo
ここ数年で、デジ一はむろん、コンデジですら、ISO感度の常用域がアップし、 街撮りの延長としての夕景、夜景にはまっている。 マイミクのMar⌒☆さんや岡山太郎さんのようなネイチャー(あいまいなことばだが)としての写真ではなく、日常の生活空間の中にある被写体を、用事で出かけたついでなどに拾いあつめているのだ。 見る者を感動させるような風景写真は、まったくのところ、体力、行動力の産物。 まあ、20年も . . . 本文を読む
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ある写真への招待状

2010年12月26日 | Blog & Photo
ある写真・・・とは、これ。 マイミクいーさんのこの一枚である。 はじめはよくわからなくて、うっかり見過ごしてしまうところだったが、これはキャンディッド・フォトのまぎれもない秀作。 「おや、うん、おもしろいね」 「へええ、こんなものまで写っているぞ」 「なぜ? あー、そうか。そういうシチュエーションなんだ」 写真は一般的に、わずか、2、3秒もあれば、鑑賞するに十分である。 それはある . . . 本文を読む
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名もない画家のキャンバス「壁とガラス」

2010年12月24日 | Blog & Photo
街歩きをしていると、しばしば壁やガラスに眼がいく。 ガラスはあるとき鏡となって、のぞく人びとを誘い込む。 そこは、街角のアトリエであり、画家のキャンバスなのである。 それがある場所、素材のテクスチャー、お天気や時刻によって、 映し出されるものが変化していく。季節感だってある。 わたしはそこに映し出される「絵」を、採集する愉しみに、昔から気がついていた。 これは助手席側に映ったわたしの手。 . . . 本文を読む
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天使がくれた午後 (深谷市を歩く)

2010年12月23日 | Blog & Photo
普段は2、3時間、長くて4時間あまり。 わたしが「平日の町」を歩くために確保する時間は、そんなところで、 地図を多少は参考にするけれど、大抵はあてずっぽうに、町の中心部にクルマを止めて、歩き出す。前夜は友人二人と居酒屋でしたたかに飲んでしまって、 午前中は調子が出なかった。 だけど、東京で17℃という、いささか温かすぎるいいお天気。 穴ごもりしていられず、沿線の町深谷を散策してきた。 ここはかつ . . . 本文を読む
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「クルマド」写真がおもしろい

2010年12月21日 | Blog & Photo
クルマの運転席から眺める景色のおもしろさ。 それを写真に撮ったらどうだろうと思いはじめたのは、D80だったかCanonのIXYだかを買ったころだから、4、5年まえのこと。 少しやってはみたけれど、すぐに飽きてやめてしまった。あのころのカメラは、夜間の場合、ノイズがひどくて、とても使えないという判断もあった。 不動産の営業をやっているから、通勤はむろん、仕事であちこちへ出かけていく。 交通が不便な群 . . . 本文を読む
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ブレてよかった♪

2010年12月20日 | Blog & Photo
新しいコンデジを手に入れたことで、10月の終わりころから、写真、写真に明け暮れているけれど、「えい! どうです」と自慢できるような一枚がなかなか撮れず、「あと一歩、二歩」の壁が、突き破れないものなのだ。 写真は高画質、高精細がいい。 ピントはシャープ。もちろんブレてしまっては、使いものにならない。 ボケもそう。計算された、とろけるようなボケ味は、写真に奥行き感を出したり、感情・情緒のゆらめきを表 . . . 本文を読む
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ニコンF3伝説

2010年12月19日 | Blog & Photo
今日はいささかマニアックに、カメラにまつわる思い出話をひとつ書かせてもらおう。 かつて、20年に渡って現役をつづけ、製造された1台のカメラがある。 それがニコンF3。 ニコンF 1959年―1974年 ニコンF3 1980年―2000年 これほど長く販売されつづけた機種はほかにないだろう。あのFでさえ、15年なのに。 昔大原麗子のコマーシャルに「少し愛して、長~く愛して」というセリフがあっ . . . 本文を読む
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夕景に見とれる

2010年12月18日 | Blog & Photo
ネイチャー系のフォトグラファーがよく撮るような風景写真は、銀塩写真をやっていた30代にははまったけれど、 ペンタックスの中判2台を売り払ってからはずっとご無沙汰している。 自分で撮らなくなると、しだいに関心がうすれてくる。 風景はなんといっても、朝夕が勝負のとき。 光が刻々と変化していき、自然が思いがけないドラマチック・シーンを見せてくれるからだ。 マイミクになっていただいたMar⌒☆さんのとこ . . . 本文を読む
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