写真を絵画から分かつものに、「偶然性」の問題がある。
フォトグラファーは、いうまでもなく被写体に依存していて、それは自分の外側にあるからである。
偶然性を排除し、意図したような絵づくりをすると、コマーシャル・フォトだとか、スタジオ写真だとか、アマチュア・カメラマンが賞をとりたい一心でやる演出写真になる。
それはそれでひとつのジャンルだし、プロカメラマンの大半は、クライアントがもとめるような . . . 本文を読む
群馬県前橋市の郊外(片田舎)で不動産業をして生計をたてているけれど、
年々外国人のお客さまがふえて、その対応に苦慮する・・・といったことが、頻繁におこるようになった。
今日28日は、仕事納め。
さっき大掃除をすませ、ちょっとひといきついたところだ(^-^)
ところで、今年最後のお客さまは、アフリカ人Kさんだった。
国籍はルワンダ。
外国人滞在証明書をもっているし、仕事もある。
結 . . . 本文を読む
ここ数年で、デジ一はむろん、コンデジですら、ISO感度の常用域がアップし、
街撮りの延長としての夕景、夜景にはまっている。
マイミクのMar⌒☆さんや岡山太郎さんのようなネイチャー(あいまいなことばだが)としての写真ではなく、日常の生活空間の中にある被写体を、用事で出かけたついでなどに拾いあつめているのだ。
見る者を感動させるような風景写真は、まったくのところ、体力、行動力の産物。
まあ、20年も . . . 本文を読む
ある写真・・・とは、これ。
マイミクいーさんのこの一枚である。
はじめはよくわからなくて、うっかり見過ごしてしまうところだったが、これはキャンディッド・フォトのまぎれもない秀作。
「おや、うん、おもしろいね」
「へええ、こんなものまで写っているぞ」
「なぜ? あー、そうか。そういうシチュエーションなんだ」
写真は一般的に、わずか、2、3秒もあれば、鑑賞するに十分である。
それはある . . . 本文を読む
街歩きをしていると、しばしば壁やガラスに眼がいく。
ガラスはあるとき鏡となって、のぞく人びとを誘い込む。
そこは、街角のアトリエであり、画家のキャンバスなのである。
それがある場所、素材のテクスチャー、お天気や時刻によって、
映し出されるものが変化していく。季節感だってある。
わたしはそこに映し出される「絵」を、採集する愉しみに、昔から気がついていた。
これは助手席側に映ったわたしの手。
. . . 本文を読む
普段は2、3時間、長くて4時間あまり。
わたしが「平日の町」を歩くために確保する時間は、そんなところで、
地図を多少は参考にするけれど、大抵はあてずっぽうに、町の中心部にクルマを止めて、歩き出す。前夜は友人二人と居酒屋でしたたかに飲んでしまって、
午前中は調子が出なかった。
だけど、東京で17℃という、いささか温かすぎるいいお天気。
穴ごもりしていられず、沿線の町深谷を散策してきた。
ここはかつ . . . 本文を読む
クルマの運転席から眺める景色のおもしろさ。
それを写真に撮ったらどうだろうと思いはじめたのは、D80だったかCanonのIXYだかを買ったころだから、4、5年まえのこと。
少しやってはみたけれど、すぐに飽きてやめてしまった。あのころのカメラは、夜間の場合、ノイズがひどくて、とても使えないという判断もあった。
不動産の営業をやっているから、通勤はむろん、仕事であちこちへ出かけていく。
交通が不便な群 . . . 本文を読む
新しいコンデジを手に入れたことで、10月の終わりころから、写真、写真に明け暮れているけれど、「えい! どうです」と自慢できるような一枚がなかなか撮れず、「あと一歩、二歩」の壁が、突き破れないものなのだ。
写真は高画質、高精細がいい。
ピントはシャープ。もちろんブレてしまっては、使いものにならない。
ボケもそう。計算された、とろけるようなボケ味は、写真に奥行き感を出したり、感情・情緒のゆらめきを表 . . . 本文を読む
今日はいささかマニアックに、カメラにまつわる思い出話をひとつ書かせてもらおう。
かつて、20年に渡って現役をつづけ、製造された1台のカメラがある。
それがニコンF3。
ニコンF
1959年―1974年
ニコンF3
1980年―2000年
これほど長く販売されつづけた機種はほかにないだろう。あのFでさえ、15年なのに。
昔大原麗子のコマーシャルに「少し愛して、長~く愛して」というセリフがあっ . . . 本文を読む
ネイチャー系のフォトグラファーがよく撮るような風景写真は、銀塩写真をやっていた30代にははまったけれど、
ペンタックスの中判2台を売り払ってからはずっとご無沙汰している。
自分で撮らなくなると、しだいに関心がうすれてくる。
風景はなんといっても、朝夕が勝負のとき。
光が刻々と変化していき、自然が思いがけないドラマチック・シーンを見せてくれるからだ。
マイミクになっていただいたMar⌒☆さんのとこ . . . 本文を読む