(詩集「青猫」復刻版 日本近代文学館刊行。編集株式会社ほるぷ。
製本が袋とじのため、ペーパーナイフまたはカッターが必要で厄介)
さきにも書いたように、萩原朔太郎といえば、島崎藤村、北原白秋、宮沢賢治、高村光太郎らとならぶBig Nameであろう。群馬には山村暮鳥、大手拓次、萩原恭次郎等もいるけれど、比較にならないネームバリューをもっている。
(日本近代文学館による復刻版、正面か . . . 本文を読む
(現在の利根川と赤城山。大渡橋下の河原から撮影。ほぼ毎日ここを渡って仕事場へ通っていた)
くり返せば、前橋は萩原朔太郎の町である。
残念ながらほかに観光資源といえるものはない。
わたしは前橋で不動産取引、管理の仕事をしていたので、あちらこちら出歩く機会が多かった。
若いころから詩には関心があったので、何十年ものあいだ、朔太郎は“気になる存在”でありつづけた。
では「月に吠える」や「青猫 . . . 本文を読む
(「月に吠える」初版本)
詩集「月に吠える」は大正6年、彼が32歳のとき自費出版された。
竹とその哀傷 10編
雲雀料理 9編
悲しい月夜 7編
くさった蛤 13編
さびしい情慾 6編
見しらぬ犬 8編
長詩 2編(散文詩)
計55編
これにくわえ、巻頭に白秋の序言、朔太郎の序言、詩集例言があり、巻末には「故田中恭吉氏の芸術に就いて」というエッセイと室生犀星の跋文がある。(55編 . . . 本文を読む
新型コロナウィルスという新語を、わたしはこれまで使ったことがなかった。
現在何十と出まわっている書籍の中からこれを選んで、鉛筆片手に読みすすめながら、本日自分の辞書に登録することに決めた。
「ウィルスVS人類」(文春新書)。オビには「日本の英知を傾けて未曾有の脅威に挑む!」のコピー。
6人の頭脳がわかりやすいことばでわたしのなぜに答えてくれる。
NHK-BSで放送された2回の座談会を再編集してあ . . . 本文を読む
(前橋文学館前に建てられた朔太郎の等身大ブロンズ像)
◆ blog記事としては長くなり過ぎたため、5回に分けて掲載させていただきます。◆
中学校の教科書ではじめて出会ってから、不即不離というか、微妙な距離をたもちながら、半世紀以上つきあってきた。
萩原朔太郎はわたしにとっては郷土の詩人。
前橋は関心がある人たちから眺めれば、まさに朔太郎の町。町歩きをしながら、では彼の詩句をふと思 . . . 本文を読む
(シジュウカラ 2017年1月撮影)
鳥は風から生まれ
風のふところに返る。
ゆるやかに渦巻く巨大な虹色の睡蓮を
もっとよく見ようと
胸をそらせて虚空を仰ぐ。
するとそこに鳥がいる。
風切り羽で風をせろふぁんのように
うすく
うすくスライスして
鳥たちは空を翔ぶ。
わお 切り裂かれた空気が
ぺらぺらとまくれ
ときにごう ごうと唸って
鳥たちを挑発する。
空の角に そしてつぎの角に
鳥 . . . 本文を読む
過去からの手紙38はもう一枚チョウのフォト。
これは以前もUPした記憶がある(=_=)ナハハ
ベニシジミはどこにもいるけど、アカシジミさんはめったにお目にかかれない。
それでもこれまで4-5回は出会っているかしら。
クリの花が大好きなので、遇いたくなったらクリの木を探すとよくいる。
夕焼けから生まれた妖精♪ . . . 本文を読む
過去からの手紙37はこれまで取り上げた記憶がないめずらしいセセリチョウをアップ、 ギンイチモンジセセリさん↑
地味だが稀少種で、群馬では榛名山にしかいない(・・・と思う)。
翅の薄いみず色が名前の由来。
「おっ、こんなところで!」はじめて出会ったとき、わが眼が信じられなかったニャン(*゚▽゚) . . . 本文を読む
過去からの手紙36。
シルエット写真だけど、こっちは夕照がバック(^^)/
カワウかな? もしかしたらシラサギかもしれない。超倍率ズーム機の1000mm付近で引き寄せている。
こういう光景を目撃するたび「孤影悄然」ということばを思い出す。
いのちあるものの、凛とした美しさ、だにゃん(^ー゚)ハハ . . . 本文を読む
(特定外来生物 ガビチョウ。2014年8月撮影)
きみのうなじのあたりにツグミが舞い降りたね。
姿は見えないけどガビチョウもいる
耳のうしろあたり。
空は曇っている。
雨は降ってこないとしても
これじゃ夕焼けは出ないなあ。
たまたま入り込んだ路地が行き止まりだからって
がっかりしたって仕方ない。
地図をもたずに出歩けば
いずれそうなる 遅かれ早かれ
遅かれ早かれ。
ガビチョウの声がき . . . 本文を読む