朝日新聞の書評欄に「真剣勝負の選考が文学を豊かに」が掲載されたのを読んで、近所の書店へ出かけた折り、本書「芥川賞の謎を解く」を探した。
巻末に第1回から第152回まで(昭和昭和10年上半期~平成26年下半期)の受賞作、候補作一覧が掲載されている。さらに「芥川賞選考委員一覧(第152回まで)」がある。これは貴重な資料的価値がある・・・と思って買ってきた。
芥川賞、直木賞がわたしの読書に影響をあたえ . . . 本文を読む
日本でいちばん暑いのはどこ?
・・・というと、北関東という答えが返ってくるだろう。
昨年、いや一昨年あたりから、日傘をさす男性の姿もチラホラ♪ 強烈な紫外線から、肌や眼をまもろうということだろう。
夜になっても、なかなか暑さがおさまらない。夕立でもあればいいのだけれど。
毎晩ビールを飲み、アイスやよく冷えたスイカを食べ過ぎると、食欲が落ちる。だけど、食べずにはいられない。悪循環をどこかで断ち切らね . . . 本文を読む
(この日記は本をめぐる三毛ネコの近況なので、関心がもてない方は遠慮なくパスして下さいませ、ませ♪)
数日前から、小説を書こうとして、なかなかうまくはかどらず、苦心惨憺といった体たらく。
う~む、むずかしいなあ。
詩なら30~40分もあれば一応まとまったものにはなるが、小説は短編でもそう簡単には書けない。これまで何回も書いている。だけど、最後まで書けた・・・と思えるものは数編止まり。それも、出来が . . . 本文を読む
太宰治の文庫本がベンチで風に吹かれて
表紙がパタパタと音をたてている。
「きりぎりす」という本だった とおもうけれど自信はない。
ぼくは木陰でレモンが入ったミネラルウォーターを飲みながら
それを聞き それを見ていた セミの鳴かない暑い夏の午後。
それは行き止まりの風景だった。
そこを背にして歩きだす人が ぼくのほかにもうひとりふたりいる。
ぼくはその人を 夕べ見失っておろおろした。
化粧っけのほ . . . 本文を読む
「キャパの十字架」を読んだら、その“姉妹編”と銘打たれた本書にすぐに手がのびた。
「キャパの十字架」のほうは、NHKスペシャルの「運命の一枚」を見てしまったので、それほど心を揺さぶられなかった。
ところがその「キャパの十字架」は、むしろ「キャパへの追走」の連載のプロセスから派生して成長したものだということがわかった。それなら、併せて読むにしくはない・・・とわたしは思った。
「キャパへの追走」は、 . . . 本文を読む
(めの娘のみそラーメン)
たまには食べ物ネタでいってみよう。
Scrap帳にはときおり食べ物フォトをアップするけれど、食べ物ネタで記事を書くなんて、ほんとうに久々。
わたしは営業マン時代が長かったので、ランチは「餌」だと自分にいいきかせている。
空腹が満たされ、ほどほど栄養が補給できれば、あーだ、こーだとうるさいことはいわない。
「さて、今日はなにを食べよう」なんて、いちいち考えるのが面倒とい . . . 本文を読む
いや~、いやはや。
きびしい暑さがつづいているけれど、皆さまお元気でしょうか?
昨日も今日も、最高気温37度、日本列島が茹ってしまうような猛暑ですよね。
仕事に気合がはいらず、はやめに夏休みしようかなどと、いささかぐったりしている三毛ネコであります。
昨日は帰りがけ、またまたすごい夕焼けに出会いました。
まるで南太平洋で見るような、壮麗な夕焼け(いや、南太平洋、いったことないのですが)。大小さま . . . 本文を読む
この数年、七夕飾り華やかな中心市街で、にぎわう街角を撮影しつづけている。
ノーファインダーなので、帰ってきて、パソコンのディスプレイで拡げて見ないと、ほとんどなにが、どう写っているのかわからない。
現場では必要最小限しか画像の確認はしないから。
あまりの暑さ、危険を感じて、撮影はとりやめにしようかと思ったほど。
しかし、陽が傾きはじめるとやっぱり、撮りにいきたい・・・というわけで、4時半から1時 . . . 本文を読む
つい先日、古書店で沢木耕太郎「バーボン・ストリート」と再会し、買って帰って少し読んでみた。
そうか、うん。わたしははじめて読んだときのことを、ぼんやりと思い出した。
本書は第1回講談社エッセイ賞を受賞した名品といっていいと思う。
本のデザイン、挿絵がじつにスマートで、洗練されている。
収録された作品はけっこう重たいけれど、この本の装丁はむしろ明るく、軽く、さわやかな印象につつまれている。
はじめて . . . 本文を読む