■岩根圀和(いわね くにかず)「物語 スペインの歴史 海洋帝国の黄金時代」中公新書(2002年刊)
そもそもレコンキスタとはなにか!?
問題はそこからはじまる。
レコンキスタとはすなわち・・・
《複数のキリスト教国家によるイベリア半島の再征服活動の総称である。ウマイヤ朝による西ゴート王国の征服とそれに続くアストゥリアス王国の建国から始まり、1492年のグラナダ陥落によるナスル朝滅亡で終わる。 . . . 本文を読む
■「物語 ウクライナの歴史 ヨーロッパ最後の大国」黒川裕次(中公新書 2002年刊)
パソコンではしばらくログインしなかった。
スマホではどんな方がどのようなコメントをつけてくれたのかがわからない。
要するにモチベーションが低下しているのですね(;^ω^)
冬の寒さも原因だけど。
中公新書の世界の歴史物語シリーズは、イギリス、フランス等、これまでも3~4冊は読んでいる。わたしのような素人 . . . 本文を読む
何だかんだといって、わたしは対談集が好き^ωヽ*
あとがきで丸谷才一さんが述べておられるように、バーかレストランか料亭かどこかで、飲み食いしながら語りあっているのである。くだけた調子になったり、談論風発、思いがけない発言が飛び出したりする。
本書は雑誌「中央公論」、1995年に行われた6回の対談を編集したものである。
丸谷さんも山崎正和さんも、よくしゃべる、しゃべる。なにしろ、こういった誌上対談 . . . 本文を読む
安倍元総理の死は痛恨の極みというべきもの。
菅さんはもちろん岸田さんも、外交センスにおいて安倍さんには遠く及ばない。世界からの反響をみればそのことがわかるだろう。
歴史的な大事件、警備体制の見なおしも必須だろう!
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6432327
迷走深まる世界情勢、山積する国内問題。
足の引っ張りあいばかりしているたよりない野党のだれかではなく、 . . . 本文を読む
■保阪正康「昭和の怪物 七つの謎」講談社現代新書2018年刊
Amazonのレビューを見ていたら、「タイトルが大げさ、『怪物』的な雰囲気が漂っているのは、石原莞爾と瀬島龍三くらいだろう、と書いていらっしゃる読者がいた。
ああ、そう思ったのはわたしだけじゃないねぇ。
ワクワクさせられたのは、「第三章 石原莞爾の『世界最終戦争』とは何だったのか」と、「第七章 吉田茂はなぜ護憲にこだわったのか」の章で . . . 本文を読む
■「昭和の戦争」 ~保阪正康対論集(朝日文庫2009年刊)
たまたま昭和史、主として「あの戦争」に関心が向いているので、非常におもしろく読ませていただいた。
保阪正康さんの著書で、最後まできちんと読んだのはこれがはじめてかもね。1-2冊齧ったことがあったはずだけど、書棚から発見できなかった^ωヽ* いい加減に積み上げて置いてあるため、こういうことはよくある。
目次をざっと眺めてみよう。
半 . . . 本文を読む
ひと口にいうと、山本七平さんは、日本のアカデミズムとはかかわりのないところから出現した、特異な思想家である。出版まもないころ「日本人とユダヤ人」を読んで、強烈な印象をうけたことは忘れられない。わたしは高校生だった。
イザヤ・ベンダサンとは何者なのかと、当時から騒がれていた。
両親ともクリスチャン、したがってご本人は「生まれながらのクリスチャン」と称しているが、山本自身は16歳で洗礼をうけた。年譜 . . . 本文を読む
本編も半藤一利さんの代表作の一つ。渾身の力作である。
あまりに稠密なので、しっかり活字につかまっていないと、途中で振り落とされる。半藤さんの仕事を知らず、いきなり本編を読みはじめたら、最後まで読み通せる人、半分いないかもねぇ(´?ω?)
《宣戦布告しなかったことで、戦後の国家分断を防ぐことができた。私はそう思っています。》(朝枝繁春「追憶」より。57ページ)
分断とは何か!
ソ連に宣戦布告してい . . . 本文を読む
本郷和人さんは、近ごろの歴史学者のなかで興味をもっている人のお一人。わたしより大分若く、東大資料編纂所の研究員。ご専門は、日本中世史、著名な石井進さんの教え子の一人である。
このあいだは「北条氏の時代」を読んでいる。今回はBOOK OFFで手に入れた2018年刊行の「日本史のツボ」である。
あらゆる歴史は現代史である、と割に素朴に信じていると、ご自身がおっしゃっているように、くだけた語り口は読み . . . 本文を読む
いやあ、巻擱くあたわずじゃ、一気読みだった・・・といっても2日がかりだけどね(´ω`*)
吉村文学はしばらく中断し、半藤一利さんに秤が少し傾いた。
まず「内容紹介」に目を止めておこう。
《太平洋戦争敗北の背景には、新しい組織論の欠如があった。英雄が歴史を作り出す時代は終わり、現代の組織においては、「際立った個人」より、総合的戦略としてのリーダー・シップが必要とされている。山本五十六、東條英機など . . . 本文を読む