白い雲がぷかりぷかり・・・。見ているそばから形を変えてゆく♪ 上空には、強い風、気流があるのだろう。地上より強い風が吹いている。太い毛筆で、さっとなぞったようなこういう雲を、以前は「はぐれ雲」と呼んでいた。
写真集団はぐれ雲。
年1回写真展を開催し、10年ばかりつづいたな(´v’) . . . 本文を読む
■天児慧「中華人民共和国史 新版」岩波新書(2013年刊)
毛沢東と鄧(とう)小平という指導者が、本書の主役である。読みはじめる前から見当がついたことではあるが・・・。
(1)天児慧「巨龍の胎動 (毛沢東VS鄧小平)」(講談社中国の歴史)
(2)「『中国共産党』論 習近平の野望と民主化のシナリオ」 (NHK出版新書)
(1) はもっているし、(2)も購入予定ではある。この人は、歴史家というより . . . 本文を読む
《協力と対立を繰り返しながら、日本の侵略に立ち向かい、中国を大きく変えていった国民党と共産党。このふたつの政党を主人公として、ソ連との関係や運動の実際などにも目を配りながら、革命とナショナリズムに彩られたイデオロギーの時代を描き出す。孫文の死から抗日戦争の終結までの激動の20年。》(BOOKデータベースより)
あとがきをふくめ、240ページの小冊子である。だが、読むのにそれ以上の時間を費やした . . . 本文を読む
事実求是とははじめて聞くことばだ。
噛み砕いていうと「事実に基づいて、物事の真実を求める」となる。
片山智行さんの「魯迅 阿Q中国の革命」を拾い読みしていたら、出てきたことば。
わたしがフィクションではなく、歴史を読みたがるのは、心の隅に、こういう衝動、あるいは欲求があるからだ・・・と思う。
事実求是・・・覚えておきたい語彙である。
さて本日はつぎの2冊のレビュー(感想)を書こう♪
■古澤誠一 . . . 本文を読む
ストックフォトを見ていたら、こんな一枚が出てきた(^^♪
2015年の1月、このころは、日本経済も日本人も元気いっぱいだった。
青空には凧がいくつもあがっている。鳥のように見えるのも凧。
近所の古墳公園にいって撮影した。この日本、春は本当にやってくるのか、少々心配になる。
凧凧、あがれ! . . . 本文を読む
冬ど真ん中、寒い日がつづいていますが、皆さまいかがお過ごしですか?
わたしは温かいところに腰を据えて「本食い虫」となっています。
現在は歴史に入りびたり、時空の旅の真っ最中じゃ・・・ときどき飽きるとこんなのを聴いてすごします。
だれもがいうように、モーツアルトの短調の曲はサイコー( ´◡` ) ニャハハ . . . 本文を読む
ロシア文学には、一時期ずいぶんお世話になった。ドストエフスキーを筆頭に、トルストイ、チェーホフなどの、いわゆる“定番”と称される作品ばかり、だけれど(;^ω^)
しかし、きちんとロシア史を学んだことが、これまでなかった。文学の書を読んでいただけでは、本当のロシアは見えてこない。
とはいえ、日本人がロシア史の研究をはじめたのは、おそらく第二次世界大戦後・・・ということになるだろう。そしてソ連の崩壊 . . . 本文を読む
■小笠原弘幸「オスマン帝国 繁栄と興亡の600年史」中公新書(2018年刊)
600年もの歴史を、一息にたどっていく。そういう困難な課題に、真っ向から挑んだ著作。読む側も、心してかからなければならない・・・と思いつつ、ページをはぐっていった。
要はオスマン朝における、権力闘争の歴史である。
メインテーマをそこに絞り込み、初代のオスマン一世から、第三十六代のヴァヒディティンまで、すべてのスルタンに . . . 本文を読む
■平野聡「大清帝国と中華の混迷」講談社学術文庫 興亡の世界史(2018年刊、原本は2007年)
なにを隠そう、わたしめは法学部政治学科のご出身(笑)。
高校時代、丸山眞男さんの「日本の思想」(岩波新書)「日本政治思想史研究」(東京大学出版会)を読んで以来の、いわば隠れファン。
クラシック音楽、とくにフルトヴェングラーの日本における権威でもあったことを、後になって知った。
しかし、平野聡さんは、 . . . 本文を読む
■金文京「三国志の世界 後漢 三国時代」講談社学術文庫(中国の歴史4)2020年刊(原本は2005年)
金文京先生は、中国語文学がご専門のようなので、文学臭ふんぷんたる著作かと予想していたが、そうではない。土台がしっかりとした、歴史書となっている。
この「中国の歴史」シリーズはどれをとってもレベルが高く、力作ぞろい、本書も圧倒的な読後感を味わうことができた。
以前も書いたが、文字(印字)がもう . . . 本文を読む