二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

死んでしまった人は(ポエムNO.2-76)

2016年07月24日 | 俳句・短歌・詩集
死んでしまった人は もう年をとらない。 漱石は49歳のまま わたしはとっくに彼の年齢を追い越してしまった。 農夫だった祖父は83歳。 どんどんと その年齢に近づいていく。 「生」と書かれた よくある透明なジョッキと その中を満たす たとえば琥珀色の たとえば波立つ湖のような感情。 それをぐっと飲み干して笑う。 それはいつだって ビールのように冷えていて ちょっとだけ苦いという性質をもつ。 遠い . . . 本文を読む
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詩人谷川俊太郎 ~ことばの向こう岸へ渡っていく人

2016年07月24日 | 俳句・短歌・詩集
谷川俊太郎は、現代の日本を代表する詩人である。詩は読まないけれど、谷川さんは知っている・・・という人はきっと多いだろう。 詩集をいったいどのくらい刊行してきたのか? とにかく10代の終わりころから、営々として、ほとんど詩だけを書き続けてきた。 しかもプロとして。 つまり生活の資を得るため、ほかの職業についたことはない。これはけっこうすごいことである*´∀`)ノ 作詞家ならともかく、詩人なのである . . . 本文を読む
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