死んでしまった人は もう年をとらない。
漱石は49歳のまま
わたしはとっくに彼の年齢を追い越してしまった。
農夫だった祖父は83歳。
どんどんと
その年齢に近づいていく。
「生」と書かれた よくある透明なジョッキと
その中を満たす たとえば琥珀色の
たとえば波立つ湖のような感情。
それをぐっと飲み干して笑う。
それはいつだって ビールのように冷えていて
ちょっとだけ苦いという性質をもつ。
遠い . . . 本文を読む
谷川俊太郎は、現代の日本を代表する詩人である。詩は読まないけれど、谷川さんは知っている・・・という人はきっと多いだろう。
詩集をいったいどのくらい刊行してきたのか?
とにかく10代の終わりころから、営々として、ほとんど詩だけを書き続けてきた。
しかもプロとして。
つまり生活の資を得るため、ほかの職業についたことはない。これはけっこうすごいことである*´∀`)ノ
作詞家ならともかく、詩人なのである . . . 本文を読む