二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

郷土遊覧記番外編 ~ネガカラー/フィルムス・キャン2015

2015年10月07日 | Blog & Photo
フィルムで撮影すること、その愉しさについてはこれまで数回書いているが、ここでまた簡単に書いておこう。
まずは、写真を撮るというスリルである。
デジタルだと、その場でモニターを見ることが多いから、どう撮れたか、結果がすぐにわかる。「どう写ったかしら? ちゃんと露出、ピントは合っているかしら」
そういう心配はまったくない。だからイイともいえるし、つまらないともいえる。
長所は裏を返せば欠点であり、欠点は裏を返せば長所となる。
それは人生としばしば似ている。

「あー、こんなふうに撮れたのか!?」
現像があがってきた段階で小さな感動につつまれる。
・・・そうして、スキャンしたとき、再び、小さな感動につつまれる♪


TOPにあげた紅いトゲトゲのある実はなんだろう?
単純な意味で、わたしはこの色に惹かれて撮影している。どぎついともいえる、色と形のありように、心を寄せてみる秋の一日・・・なんちゃってね(笑)。

ニコンのレトロなカメラといっしょに、ズームレンズを装着したオリンパスのOM-D EM5も持ち歩いた。



オリンパス12~50ミリマクロズームで撮影。



ニコンF3&35ミリF2の最短距離で撮影。シロミのコムラサキといわれている植物。

在庫が切れたら、フィルムからは撤退しようと考えている。
そう思うからか、1カット1カットが愛おしい。
お金と時間がたっぷりあったら、もっと、もっと・・・ほんとうにフィルムが絶滅するまで遊んでいたのはやまやま(=_=)





右へ一歩移動して撮った。
単焦点レンズは、「足でかせぐ」つまり、こまめに移動するのが基本。



ここは赤城山麓。この構造物はおそらくは牛にあたえる飼料の貯蔵タンク。植込みの北側には、小さな牧場がある。



「群馬県知事認可 前橋米穀商組合員之章」というホーロー看板に眼が止まった。
なんということもないが、青と赤の対比が鮮やか。



かなり広い駐車場に、クルマが1台。GAME CITYの空虚感に反応している。この“空虚感”を、ことばでつたえることが可能だろうか?

とにかく在庫を使い切ってしまおう・・・という意識がある。
郷土遊覧記という名のクルージング。

ある日、ある場所を“わたし”と、わたしのカメラ(フィルムをつめたカメラ)が、たまたま通りかかったのである。
それでいいではないか。それだけのことが、「人生の一日」を味わう、よすがとなる♪
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