のしてんてんハッピーアート

複雑な心模様も
静かに安らいで眺めてみれば
シンプルなエネルギーの流れだと分かる

第 二 部 四、古文書館 ( 閉ざされた書庫2)

2014-11-25 | 小説 黄泉の国より(ファンタジー)
       エグマが本を訳して伝えた内容には驚くべき事が含まれていた。今に伝えられていない生々しい歴史がそこにはあったのだ。  「まさに眠らされた王家の歴史だぜ。」ダルカンが思わず声を上げた  エグマの話がさらに続けられた。それは次のような話だった。    砂漠の民が住んでいたオアシスが涸れ、多くの民は生きる希望を失っていた。砂漠の王は民から重税を課して . . . 本文を読む
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第 二 部 四、古文書館 ( 閉ざされた書庫1)

2014-11-25 | 小説 黄泉の国より(ファンタジー)
    「やっぱり来なかったな。」カルパコが言った。遠くから十時を知らせる鐘の音が聞こえて来た。  「今日は大変だったからな。仕方ないよ。」  「そうね。」  「それじゃ俺達だけで行くか。」  「そうしよう。」  セブズーの町の広場には、建国祭の夜祭りがまだ続いていて、あちこちでかがり火が焚かれ、その周りで若い男女の踊りの輪がいくつも出来ていた。夜店が並び甘い . . . 本文を読む
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