のしてんてんハッピーアート

複雑な心模様も
静かに安らいで眺めてみれば
シンプルなエネルギーの流れだと分かる

第二部 五、依頼主 (パルマとパルガ3)

2014-12-02 | 小説 黄泉の国より(ファンタジー)
   「パルガ、私には怒りを抑えることは出来ない。何か方法はないのか。」  「まずはこのふだを渡しておきましょう。」ジルが初めて口を切った。そしてバックルパーに黄色いふだを渡した。  「しかしバックルパーよ、そのふだだけではユングと同じ目に遭うだろう。」  「そう言われても、俺には何も出来ない。」  「愛するのだ。」  「えっ」バックルパーは耳を疑った。  「 . . . 本文を読む
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第二部 五、依頼主 (パルマとパルガ2)

2014-12-02 | 小説 黄泉の国より(ファンタジー)
     「この世の不幸は世界が二分されたことから始まったのだ。」  「生と死、光と闇、天使と悪魔、」   「あのセブ王の噴水もそうですか。」カルパコが口を挟んだ。  「そうじゃ、そもそも、それが発端じゃった。」パルガが言った。  そのパルガの話しを引き取るようにダルカンが続けた。  「セブ王がランバード山脈を越えるとき、ヴォウヅンクロウゾを受け入れ . . . 本文を読む
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第 二 部  五、依頼主  (パルマとパルガ1)

2014-12-02 | 小説 黄泉の国より(ファンタジー)
パルマとパルガ    窓のない部屋の一角にテーブルが置かれ、そのテーブルの上にローソクが灯されている。ローソクが揺れる度に、黒い人影がゆらゆらと部屋の壁の上を動いた。テーブルに向かい合って座っているのは総勢で八人だった。テーブルに向かい合って座っているために、それぞれの顔が、ローソクの光を受けて照らされ、闇の中に浮かび上がっていた。   老婆が二人、体格のいい男とでっぷり . . . 本文を読む
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