のしてんてんハッピーアート

複雑な心模様も
静かに安らいで眺めてみれば
シンプルなエネルギーの流れだと分かる

忘れ得ぬ日

2014-12-19 | 日記
喪中のはがきが届く季節になった。 ポツリポツリと届く新年の挨拶を辞する文面は読む気も起らないが、いっときそこに記された故人の名に思いをはせる。 その中に、私の友人の名があった。 私が本気で絵を描き始めた時から知っている数人の中の一人、心の友だった。 二人で山に登った。六甲山縦走が最初だった。山を知らない私にその素晴らしい世界に誘ってくれた。ペース配分を知らず、途中でへばった私の鼻先をハイヒ . . . 本文を読む
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第 三 部  三、市街戦 (赤い玉)

2014-12-19 | 小説 黄泉の国より(ファンタジー)
赤い玉    空が赤く染まり、夜が明けた。すっかり日が昇って、普通なら青一色に染まる天空がどこまでも赤かった。初めて見るものにとっては、不気味な息詰まるような光景だった。   まるで町全体が燃えているように見えた。ゲッペルは広場の見える建物の窓からそんな光景を眺めていた。部屋の中ではバックルパーとエグマ、ダルカン、それにユングがテーブルに座っていた。テーブルにはコンク茶と . . . 本文を読む
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第 三 部  三、市街戦 (ゲッペル対ゲッペル)

2014-12-19 | 小説 黄泉の国より(ファンタジー)
ゲッペル対ゲッペル     『黄色いふだ』のアジトを出て、バックルパー達はユングのアパートに招かれた。そこで一夜を明かすことになったのだ。  黄泉の国に来て初めての夜だった。『黄色いふだ』の戦士達とともに、夜が明ければ作戦を開始することになっていた。   作戦会議で赤い玉を奪うためにいくつかの方法が検討されたが、結局セブズーの広場に結集している警備兵を郊外に引 . . . 本文を読む
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