のしてんてんハッピーアート

複雑な心模様も
静かに安らいで眺めてみれば
シンプルなエネルギーの流れだと分かる

第 二 部 六、新月の夜 (カルパコ)

2014-12-07 | 小説 黄泉の国より(ファンタジー)
  カルパコ    苛立った心を押さえ切れずにカルパコは通りを歩いていた。カルパコは衝動のまま目茶苦茶にセブズーの町を歩き回っていた。どこをどう歩いて来たのか、自分でも覚えがなかった。気が付くとカルパコは王城の門の前に立っていた。堀に釣り橋が渡され、門の番兵が両側に槍を立てて立っていた。カルパコが動くと番兵は顔をそのままにして目だけでカルパコを追って来た。カルパコはその視 . . . 本文を読む
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