
(天にのぼるか、花のゆりかご)
思考。
「人は考える葦である。」パスカルの言葉だそうです。
これはつまり、人から「思考」をとってしまうと、ただの葦になるということなのでしょうか。つまり思考は人間そのものだということですね。
そう考えれば、確かに、私たちが意識し感じているこの世界のすべては、自分の思考の働きだと思えてきます。
己の体があって、社会があって、地球があって、宇宙がある。そのイメージの広がりは私のこの思考そのものですね。そして、自分の内に感じる身体の感覚から感情、思い、妄想。これもすべて私の思考が働いているからだと思えます。
そうだとすると、人間とは何かという問いかけは、思考をみつめることで、分かってくるものがあるかもしれません。
水辺に生えている葦と、人間の違いは思考にある。その思考のほとんどは頭脳によると考えてみれば、頭脳は物質がつくりだす最高の構造物だと考えることも出来るわけですね。
ところで五次元思考では、この構造物(人間)は宇宙空間を取り込んで自分だけの空間をつくっていると考えます。たとえば下の図の赤い領域の空間が人だとしますと、思考はこの赤い空間の中で起きている波動だと考えることが出来るのです。
この波動が、私たちには思考というものに見えるのかもしれませんね。赤い領域を「私空間」と考えれば、思考は、人が生まれて死ぬまでの間に、私空間に閉ざされた領域の波動を体感する宇宙の姿だと考えてもいいのかもしれません。
そこで私は、思考を頭脳だけの働きとは考えずに、この身体全体に起こっている空間(エネルギー)の表れとして考えてみようと思いました。
「思考=エネルギー」と考えるなら、人の歴史は、宇宙空間のエネルギーから私空間のエネルギーに変化し、やがてまた宇宙に返るという構図が見えてきます。この私空間に起こる思考はどのように生まれ、成長していくのか。私の興味はそこにあるのです。
取り合えず、その観点から見た思考地図が以下のものです。
この図の説明は後日にして、まずは五次元による思考世界の全体像をごらんください。
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