のしてんてんハッピーアート

複雑な心模様も
静かに安らいで眺めてみれば
シンプルなエネルギーの流れだと分かる

ナウイズムを楽しむ(3)

2016-12-29 | ナウイズム(実在主義)
 エドヴァルド・ムンク マドンナ
 
 
 
ムンクの絵は、有名です。
 
 
「叫び」 教科書などでご覧になった方も多いはず。
 
母や姉の死が暗い影を落とし、
 
こんな作品も残しました。
人間の暗い面をこれほど深く描いた芸術家は少ないのではないでしょうか。
 
 
「ナウイズムに生きるというのは、どういうことですか?」
 
実在に生きるということです。
過去にも未来にもない、いまこの瞬間にあるもの、それは感性なのです。
芸術作品は楽しいものばかりではありません。
ムンクのように、負の部分を見つめた作家もたくさんいます。
なぜならそれは人間の真実であり実在だからです。
ムンクのおかげで、私たちは負を受け入れる力を受け取ることが出来るのですね。
 
 
自分の中にある負を観ることはとても大切です。
負から逃げないで、しっかり見つめる。
それが深く実在に生きる一つの力となるのです。
 
 
今回はそんなデッサンを体験してみましょう。
 
 
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2015-08-21 | 心のデッサン無料公開授業 より
 

気にかかっていることが思うようにいかない。そんな時、ため息とともに憂鬱が心に沁み込んできます。

全身が鈍感になったような心もちがして、自分が取り残されているような気に成ったりします。

よく分からないけれど、なんだか悲しい・・・・

そんな時、ちょっとだけ勇気を出して紙と鉛筆を用意しましょう。

ほおづえをついたまま、自分のため息とともに線を引いてみるのです。

こんなふうに。

ため息の線が出来ました。すると、あなたの中で何かが変わったのに気付きませんか?

今まであなたは憂鬱で、悲しげな気分の中に居ました。あなたはただそんな気分を漠然と感じるだけで、具体的なものは何も見ていなかった。どうです?そういえばそんなふうにも思えますね。

つまり、変わったのは、あなたの漠然とした意識が、自分の描いた線にしっかり焦点を当てたということです。線はちっぽけなものかもしれません。しかし今、これはあなたの意識の中心にあって、輝いています。自然に2本目の線が生まれます。

最初の悲しげな線が一部分となって、なにかもっと大きなものに進化していくような予感がします。手の動きを止めないで次の線が生まれます。

心はすっかり、絵の方に向かっていくようです。手から生まれてくる線をあなたは見ています。ドラマティックだと思いませんか?私は線が生まれていく様を見ていると無心になれます。その時、その瞬間は何も考えていません。車窓から外をながめているような気分だと言えばいいでしょうか。

最初の線は完全に、ひとつの絵の部分になってしまいました。

さらに手が動きます。

気持ちが納得しませんので、もう少し線を引きます。

そして色、いまの気持ちにぴったり合う色を探して、紫色に

そして茶色

青。

仕上げの色にはっきりした青がいいかな。

なにか物足りない。赤をすこし。

最後に、絵の雰囲気をなじませるために、グレーを使ってみました。

最後の仕上げは、絵をつくろうとした、創作欲です。ここまで気持ちを持ってこれたら、最高です。

 

この絵はパソコンにある簡単なお絵かきソフトで描いたものです。

紙に描く場合は、線引きのあと、水彩絵の具を薄めて、イメージに浮かぶ色を上からぬってみてください。

 

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はるひ美術館による北籔和展(ナウイズムの夢)のご案内

2017/2/8~2/26

  

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4 コメント

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ムンクの感情だけが伝わっていたんですね (自閑)
2016-12-29 20:23:34
のしてんてん様
絵に線を1本入れるだけで画家のその時の感情表現では?と当然の事ながら素人ながら思いました。ムンク止めるまで線を書きたかったし、ゴッホは見えない渦をただ書きたかったかも?
ダリの絵はダリにも分からないし誰にも解らないですね。多分急にここに蟻を書きたかっただけ?かも。
愚詠
吐息を線にすると絡み合い色が付いて心のかたちになる
返信する
お早うございます (延岡の山歩人K)
2016-12-30 07:13:32
ムンクの「叫び」
これは 確かに聞き覚えあります

のしてんてんさまのアートは
頷きながら拝見させていただいてますが・・
凡人には 難しすぎて
コメントは躊躇してしまいます(^^)/

でも 来年も楽しみに 拝見したいと思います
来年もよろしくお願いします

返信する
おはようございます自閑様 (のしてんてん)
2016-12-30 10:10:00
ダリの絵はだりにもわからない。

これ、だじゃれ伯爵の垂涎の的でしょうね。時々訪問してくれる方なのですが、記事の中からダジャレを探してつながってくれのです^よ^

ところで、自閑さんのご高察に痛み入りました。

まさに、作家は、ここにそれを描きたかったから描く。それ以外にはありませんね。その線や色が心地よいし、落ち着くからで、他意はないのではないでしょうか。

そうでなかったら、作品は説明的な絵か、子供の宿題になってしまいますよ^ね^。

誰にもわからなくていいのです。
分からないから今を生きる。そう納得して私などは、毎日絵を描いております。

そこで一首

ため息を線に託して神まかせ。わからないまま息を継ぐ吾。

お粗末でした。
返信する
延岡の山歩人さん、おはようございま^す^ (のしてんてん)
2016-12-30 10:30:22
頷きながら見ていただけるなんて、この上もない幸せででございま^す^。

延さん(こんな呼び方でいいですか)は山歩きで、大げさに言えば神様の造形の中に身を置いておられます。
神様の杯など私には到底見ることが出来ないものですし、日々素晴らしい体験をなさっておられるのですから、コメントに躊躇などと、お気遣いなさらないで下さい^ね^

山に理由がないように、私の絵にも理由はありませんから、久住の石ころと同じ目線で、ご鑑賞ください^ま^せ^
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