
ちょっとしたことで怒りがこみ上げてきます。
そんな時、怒鳴るか、なぐるか、蹴飛ばすか。
最悪ははじける怒りを抑えこんで、苦しいほど押さえつけて自分の胸の内に閉じ込めてしまうことです。
心が傷つき、爆発しようとするエネルギーと押さえつけようとするエネルギーが殺し合って、こんな大損なことはありません。
ちょうど私に訪れた怒りを最小限のエネルギーで昇華させた絵がこれです。↑↑
恥ずかしいですがその経過をお見せしましょう。
理不尽な、悔しい思いを紙(画面)にぶつけます。叫び声が線になって、紙からはみ出します。↓
怒りの感情を線に乗せて、紙を突き破る勢いで、怒りとつりあいのとれるまで線を引きます。↓
まだまだ足りない。恨みがましい思いも一緒に切り裂くように、気が済むまで線を引き続けます。そのうちに怒りが線を引く思いに移ってきます。怒りから線に意識が変わったら、どこかでもうええかと思えます。怒りのエネルギーが線に昇華しました。↓
自分の怒りが少し客観的に見えるようになったら、色を塗りましょう。自分の怒りに一番近い色を選んで塗ります。私は赤になりました。↓
怒りの中にある気持ちの悪いもの、そんな色が自然に浮かんできました。↓
どういうわけか黄色がほしくなりました。怒りをダメと言わずに、理解してあげる色のように私には思えました。↓
怒りが少し落ち着いて、画面もまとまってきます。↓
それでもやっぱり、ああ、腹が立つ!クレヨンでもう一度思いのたけ↓
ここまで来ると、怒りはかなり収まりました。許してやろうと思えるようになったら、逆にこれ以上ない喜びさえやってきます。これが心なんですね。
わたしはこれを心の絵と呼んでいます。誰もが描ける、わたしたちの宝物です。
なにかに似せて描く絵とは対照的なものですけれど、大切なものなのです。
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