私たちの本質はなんでしょうか。
それは命(いのち)ですね。私たちのもっとも根源をたどれば、この生命にほかなりません。
苦はそこからやってきます。
何のためでしょうか。
いのちを守るために他なららないでしょう。
苦は私に受け継がれたこのいのちを守るためにあるのです。
そう考えると、苦痛はすぐに理解できます。
いのちの器である身体の健全を守るためですね。
痛みは、身体の危険を知らせるシグナルだと言ってもいいでしょう。
では苦悩はどうでしょうか。
同じ考え方をしてみると、
苦悩は心の健全を守るためにあるということになります。
苦悩は、心が間違った方向に進むことを止めようと鳴らす警鐘だと思えるのです。
誰もが悩みを抱えて生きています。
どんな悩みであれ暗く鬱陶しいものですが、それを警鐘と考えて自分の心を眺めてみれば、心の中のどこが火事なのかが見えてきます。
そしてその態度はいつか、心の真実を私たちに見せてくれることになるのです。
悟りはその先にあると私は信じます。
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