身体と空体はトータルな人間存在を対極から補完し合うのである。
ところが空体は長く意識されなかった。
それは身体が全面的にリアルなのに対して
空体は見えない触れないということに尽きる。
(身体=見れる、触れる、感じる)
(空体=感じる)
唯一
空体の存在を意識できるのは
感じるということだけなのだが、それが重要なのだ。
それは呼吸を考えてみればすぐにわかる。
身体の吸気は、空体の呼気であり、
身体の呼気は、空体の吸気なのだ。
(空気を吸うのは、空体の方が息を吹き込んでいると考えられるし)
(空気を吐くのは、空体が空気を吸い込んでいると考えられる。)
(つまり身体と空体は互いに裏表の関係でつながっているのだ。)
つまり
身体と空体は
呼吸によって
リアルで密接につながっている。
陰陽の切り離せない実在なのだ。
いつも同じ服を着ていると「あの人、服持ってない」って人の声がしゃく。
そんな時、リバーシブルなら裏返しをして
気分一新、堂々と爽やかに街中を闊歩できる。
先日、愛用のパジャマがリバーシブルである事に気づきました。
朝、脱いだパジャマを畳んでいる時、ふと見ると逆に畳んでいる!
な、なんと裏表逆に着ていたのです。
この時「空体」の言葉が浮かんだ事は言うまでもありません。
売り手は、その機能を意識していなかった筈です。
発見は素晴らしい。
発見とは、心地よい魂の一歩前進であります。
次の日、お妻に叱られたのは言うまでもありません。
「おとーさん、呆(ぼ)けたのかい!」
お妻の声に、初めて迫力があるのを発見。
耳が痛かったので、パジャマのリバーシブルはこの日、夢となって消えました。
アトピーの方など、下着をリバーシブルに着るのは見事な発想なのですよ。下着の縫い目が肌に当るのは辛いもの。そこで裏返しに着ると肌に優しくなるのですね。
そう言えば孫の産着も縫い目が外にありました。
パジャマのリバーシブルが夢と消えたのは同情ものですが、この際お妻に言ってみてはいかがでしょう。
呆けたのとちゃうちゃう。
空体の悟りの効果で、赤ちゃんに若返りしたのだよお前。
見てごらんこわしのしわ、減ったのは叱られて緊張したわけではない。
空体のリバーシブル効果なのだよ。
あら、ま、私としたことが、てっきり喰うたい喰うたいと呆けて来たのかと思ったら、空体、空体といつから高尚になったんだい。見直したわ^よ^ってなるかもしれませぬよ。(知らんけど)
心はリバーシブル。
名言でございます。
sure_kusas様
ありがとうございました。