徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

「ハイヤ追分」を聞きながら 北前船に想いを馳せて・・・

2013-08-05 21:58:21 | 音楽芸能
 昨日の「本條流秀美会ゆかたざらい」で初めて聞いた「ハイヤ追分」(作詞:浜口俊篁 作曲:本條秀美)。ちょっとクセになりそうな曲だ。「ハイヤ」というのは「牛深ハイヤ節」の「ハイヤ」のことで「南風(ハエ)」が語源。牛深の港は中世より天然の良港で「風待ち」をする多くの船が出入りした。「追分」というのは元々、街道の分岐点のことであるが、信濃の追分を往来する馬方たちが唄った馬子唄が「追分節」として各地に広まったといわれる。「街道」もあれば「海道」もあるわけで、船乗りたちにも「追分節」が広まった。朗々と歌い上げるスタイルが特長的である。この「ハイヤ追分」を聞いていると、繰り返す三味の音がまるで波を乗り越え進む船のピッチングを連想させる。
 本條秀美さん自身が唄う「ハイヤ追分」のアップロードを準備しているが、今回はその一部をご紹介したい。