山頭火のネタをもう一つ。「行乞記」の冒頭には、熊本を出発して八代や人吉の町を行乞して歩いたことが書いてある。昭和5年9月14日から16日の間、山頭火は人吉の木賃宿「宮川屋」に3泊しているが、その9月15日のところに藤崎八旛宮の秋の例大祭のことが次のように書かれている。
九月十五日 曇后晴、当地行乞、宿は同前。
けふはずゐぶんよく歩きまはつた、ぐつたり労れて帰つて来て一風呂浴びる、野菜売りのおばさんから貰つた茗荷を下物に名物の球磨焼酎を一杯ひつかける、熊本は今日が藤崎宮の御神幸だ、飾馬のボシタイ/\の声が聞えるやうな気がする、何といつても熊本は第二の故郷、なつかしいことにかはりはない。
あはれむべし、白髪のセンチメンタリスト、焼酎一本で涙をこぼす!
小泉八雲が友人に宛てた手紙の中にも登場する藤崎八旛宮のお祭りは、山頭火にとっても印象深いものだったらしい。
≪お断り≫
この歌には、現在では好ましくない表現が含まれますが、作品のオリジナルを尊重してそのまま再生します。ご了承ください。
九月十五日 曇后晴、当地行乞、宿は同前。
けふはずゐぶんよく歩きまはつた、ぐつたり労れて帰つて来て一風呂浴びる、野菜売りのおばさんから貰つた茗荷を下物に名物の球磨焼酎を一杯ひつかける、熊本は今日が藤崎宮の御神幸だ、飾馬のボシタイ/\の声が聞えるやうな気がする、何といつても熊本は第二の故郷、なつかしいことにかはりはない。
あはれむべし、白髪のセンチメンタリスト、焼酎一本で涙をこぼす!
小泉八雲が友人に宛てた手紙の中にも登場する藤崎八旛宮のお祭りは、山頭火にとっても印象深いものだったらしい。
≪お断り≫
この歌には、現在では好ましくない表現が含まれますが、作品のオリジナルを尊重してそのまま再生します。ご了承ください。