徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

花童を支える“ビエントサウンド”

2013-08-27 13:45:00 | 音楽芸能
 花童(ザ・わらべ&こわらべ)が踊る演目は長唄、大和楽、端唄、民謡などの、通常日本舞踊で使われる「和楽」に加え、歌謡曲系、ポップス系など多岐にわたる。“中村花誠ワールド”はまさにジャンルにとらわれない自由奔放さが魅力でもある。そんな中でもビエント(Viento)サウンドの果たしている役割は大きい。特に「熊本城うたまい絵巻」に含まれる各曲を始め、本丸御殿、挽歌、卑弥呼の舞、福連木の子守唄、旅の風等々、花童の演目には欠かせない。
 先日、熊本市民会館で行なわれた「熊本いのちの電話・チャリティ公演」でザ・わらべが踊った「旅の風」と「卑弥呼の舞」は長年のビエントファンでもある僕にとって嬉しい曲だった。「旅の風」は数年前、JNN系列で放送されていたドキュメンタリー番組「新 九州遺産」のサブテーマ曲で、コンサートでも何度か聞いたことのある僕の大好きな曲。「卑弥呼の舞」はビエントコンサートなどで、吉崎真美さんをリーダーとする創作舞のグループ「神楽姫」がよく踊っていたのを思い出した。
 今年の「春のくまもとお城まつり」では、花童がビエントと共演する機会に恵まれ、僕にとってはダブルで楽しめてとても嬉しかった。

≪ビエント(Viento)のプロフィール≫
 1997年、阿蘇を拠点に結成されたデュオグループ。 アンデスの自然に似た阿蘇を活動の拠点に定めた吉川万里と、熊本の自然をテーマに音楽活動をしていた竹口美紀が奏でるビエントの音楽は、まさに阿蘇を吹き渡る風のよう。スペイン語で「風」を意味する「Viento」とういうグループ名には、様々な大自然のメッセージを音楽という風にのせて運びたいという願いが込められている。アンデスの最も古い楽器ケーナや阿蘇の土で作られたオカリナ、それらにシンセサイザーを融合させた独自のビエントサウンドで、全国各地に“風”を届けている。これまでリリースしたアルバムは11作を数え、海外公演でも好評を得ている。