徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

56年ぶりの東京オリンピックは実現するか!?

2013-08-09 18:35:55 | スポーツ一般
 2020年のオリンピック招致レースも大詰め。あと1ヶ月後には開催都市が決定する。東京が有利な展開という新聞記事が目立つがはたしてどうだろうか。僕は2016年の時は、東京でやるべき理由を見いだせず、オリンピック招致には否定的な見方をしていた。今回については全面的な賛成とは言い難いが、この4年間の間に起きた東日本大震災からの復興を促進するならやってもいいかなという気持もある。
 それはさておき、前回の東京オリンピックの記録映画(市川崑監督)に関して、6年前(2007.6.19)にブログに書き込んだことがある。その記事をここに再掲してみたい。
 6年前、ネットでオリンピックについて調べていたら、南都上緒さんという方のサイト「なんとかかんとか」に迷い込んだ。そこには、映画「東京オリンピック」の製作裏話が詳細に記述されていた。その中に次の記述があった。

以下、原文のまま
「脚本を見ると、『 水球。決勝。水中撮影で選手たちの下半身の激しい動作、それに伴う水の乱れを捉えたい。』・・・

 公開された映画にはこんなシーンはない。しかし、僕は49年前のオリンピック終了後のある日、東京体育館プールで行われた追加撮影に参加した。そして、この脚本に沿った水中の格闘シーンを撮影した。
 早速、南都さんにメールを出してみた。すぐに丁寧な返事が来た。このシーンはオリジナル版(劇場公開版)、ディレクターズカット版ともに入っていないと。つまりカットされたわけだ。
 南都さんによれば、東京オリンピックで銅メダルを獲った男子バレーボールチームも後日、追加撮影をしたそうだが、結局使われたのは金メダルを獲った東洋の魔女チームだけだったと、男子監督だった松平康隆さんが著書で述懐していたそうである。この映画の公開直後、その記録性について、市川崑監督と河野一郎国務大臣(オリンピック担当)との間で激しい論争があったことは記憶に新しい。
 僕はそのシーンの脚本が確かに存在していたことを確認できただけでも嬉しかった。この映画の脚本は和田夏十、白坂依志夫、谷川俊太郎、市川崑という大物4人の共同執筆である。追加シーンのエキストラの仕事が僕らのチームに回って来たのは、谷川俊太郎さんのお父さん、谷川徹三先生が当時僕らの大学の総長だったからではないかとにらんでいる。
 余談だが、当時はアマチュア規程が厳しく、僕らの出演料は一流中華料理店での食事だけだった。また、その4年後のメキシコオリンピックの記録映画には、この脚本をそのまま使ったのではないかと思われるシーンが出てきて驚いたことを思い出す。