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ところで、「ジャイアンツ」で彼が演じたジェット・リンクという役は、最初、「シェーン」のアラン・ラッドにオファーがあったそうだ。いずれもジョージ・スティーブンス監督の作品だからなるほどという感じだが、「シェーン」で名をあげたアラン・ラッドは脇役がいやだったのかこれを断った。後に彼はこれを後悔することになるのだが。その数年前「シェーン」の撮影時、スティーブンス監督は既に目を着けていたジェームズ・ディーンをスタッフとして使っていたらしい。その「シェーン」もスティーブンス監督は最初、アラン・ラッドではなく、モンゴメリー・クリフトを起用することを考えていたらしいから名作の裏にはいろんなエピソードが埋もれているものだ。「ジャイアンツ」への出演を断ったアラン・ラッドはその反省からか後年、ハワード・ヒューズをモデルにした「大いなる野望」という映画で脇役のネバダ・スミス役を演じる。これが好評でスピンアウトした「ネバダ・スミス」という映画が作られることになり、再びラッドは栄光を取り戻すかに見えたが、製作前に薬物とアルコールの乱用によって死亡する。そしてこの役はスティーブ・マックイーンが演じ、映画は大ヒットした。
へーっ、小4にしてジェームズ・ディーンの事故にしろ、本物の映画にまで体感されていたとは驚きです。
私は上に姉が3人居まして、当時、回覧雑誌なるものがあり、スクリーン、映画の友、平凡、明星なんかをめくっていましたのでけっこう、ませていたつもりでした。
姉たちが話すジェームズ・ディーンにプレスリーや石原裕次郎の動画(笑)にちゃんと接したのは、むしろ退職後のNHKのBSがほとんどの気がします。
先に下の「ジャイアンツ」を拝見しましたが、このTrailerの作りも面白いですね。
ロックハドソンがジェームズ・ディーンを殴るシーンが3回くらい出て来て、配役の紹介は5回くらいありましたか?
でも音楽にしろ、ストーリーのテンポにしろ私にはとても分かりやすく心地いいです。
すーっと映画の中に入っていけます。
近年の「ダビンチコード」やレオナルド・ディカプリオに渡辺謙が出た「インセプション」にしろ三谷幸喜作品にしろ、ストーリーがどうなっているのか?えっあれは誰だっけ?みたいなのの連続でどうも今の私にはついていけないところがあります。
「ジャイアンツ」の製作裏話も興味深くよませていただきました。
そうですね、ジェームズ・ディーンはここでは脇役なんですね。
でも、名前からか、放送局の前宣伝からか映画では彼ばかりを観ていましたね。
存在感を感じます!
出演した三本の作品が、ひょっとしたら84歳の魅力がないお爺ちゃん、昔俳優だったそうだみたいなことを打ち消してくれているのかも知れませんね。
そうだ!国際結婚をして今アメリカ在住のイジーさんのご主人55歳くらいですかね?ブログでhttp://goo.gl/ycY2Qd その旦那さんもジェームズ・ディーンのおおきなポスターを壁に貼っていると言っておられたと思います。
スティーブ・マックイーンの「ネバダ・スミス」にもそんな逸話があったとは面白いです。
Still Crazy For Youのページ、今日紹介させていただきます。
私も映画情報は毎月貸本屋から借りるスクリーン誌を読みまくり、多分今より情報通だったと思います。
「ジャイアンツ」のTrailerは、多分アメリカのTrailerマニアの方が、いろんなバージョンをつなぎ合せたのではないかと思います。なにしろ「ジャイアンツ」の公開前にジェームズ・ディーンが死んでしまったものですから、当時、日本でもリズ・テイラーやロック・ハドソンよりもジミーの名前が前に出ていたように記憶しています。
私も最近の映画の作り方にはついて行けません(笑)。シニカルな言い方をさせてもらえば、まともな作り方では実力のなさを露呈するので、あえて複雑なストーリーやカット割りにせざるをえないのではないでしょうか。
制作裏話もほとんど若い頃にスクリーン誌などから仕込んだものですから、記憶もだいぶ曖昧になって来ています。