縄文人(見習い)の糸魚川発!

ヒスイの故郷、糸魚川のヒスイ職人が、縄文・整体・自然農法をライフワークに情報発信!

見晴らしバツグンの上杉謙信の西の守りの城・・・不動山城

2023年04月22日 07時22分08秒 | 糸魚川自慢
所用で早川区にでかけたついでに不動山城跡を探訪。
越後上杉氏の本家筋の家系で、謙信家臣団のなかで勇猛で知られた三山寺氏の居城で、集落の地名も要害。今でも井戸跡や縦堀がはっきり残っている南北朝時代から安土桃山時代の山城。
はじめて訪れたが、富山方面を守る勝山城から日本海、長野方面の仁科口を守る根知城が一望でき、なるほどと納得。
晴れていたら能登半島も見えるだろうな。駐車場から本丸まで徒歩20分くらい。悪路というほどでもなくハイキングコースレベル。
本丸の跡にはテレビアンテナ塔。城には桜が似合うが、モミジもあったから秋の紅葉も綺麗でしょうな。
テレビアンテナの設置にも都合がいい訳ですな。
 
行ってみて気付いたのは、親不知~糸魚川市街地~能生に抜ける山道の延喜古道(奈良時代に整備された日本初の国道)をも見張ることができることで、謙信居城の春日山城に伝令を走らせるには日本海ルートではなく、この山間ルートで能生地区の島道・鶉石に抜け、徳山城に順送りしたのではないだろうか。
 
ヌナカワ姫伝説も延喜古道ルート沿いに点在しており、山奥の鄙びた土地に意外なほどの古刹が残っていたりもする。延喜古道ルートは面白いねぇ!
 
 
 

 


謙信の義の塩は糸魚川産?・・・ぬなかわヒスイ工房で弁天塩の販売開始

2023年04月20日 07時14分45秒 | 糸魚川自慢
ぬなかわヒスイ工房で糸魚川産の「弁天塩」を販売するようになった。
手頃な値段ということもあり、来客があるたびに買ってくれるので、試しに仕入れた5個が1週間で売り切れた。
 
高校美術部の後輩の滝君が、わたしが海遊びのベース基地にしている弁天浜の海水を炊いた塩で、取引先がふえて嬉しい悲鳴をあげているらしい。
 
戦に負けて関東から上杉謙信を頼って越後にやってきた父方の先祖も、ヒスイ海岸の海で塩をつくって北前貿易で儲けたそうだから、もしや謙信が甲斐におくった「義の塩」に先祖も関わっていたのかも。もっとも能登も信州と塩の交易をする有力な産地だったので、北条氏が小田原からの塩を流通をとめて経済制裁したが、謙信は塩の流通をとめると能登や越中・越後の製塩関係者までが困窮すると判断したのではなかろうか。
 
来客にそんな「ヒトと塩の物語」をする。
 
ランチは「漁場 傳兵」に連れていき、そのままヒスイ拾いさせることも多い。点から線にして、線をつないでエリアとしての情報発信へ。
ヒスイだけが糸魚川の魅力ぢゃないぜ!
 
 
 

ジョウバは魔除けのコメデイリリーフ・・・糸魚川市民のための「けんか祭り」なぜなにシリーズ

2023年04月13日 07時53分23秒 | 糸魚川自慢
「けんか祭り」の獅子は獅子舞をせず、常に隊列の先頭にあって、口を開閉してパカパカと破裂音を鳴らすことで場を浄め、神の到来を告げる役割がある。
獅子とも言うが、浄魔(ジョウマ)が訛ったジョバ、ジョウバというのが一般的。
もうひとつの重要な役割は、祭礼と市民に接点を持つ存在であること。勇壮な祭りにあって、一種のコメデイリリーフ的な役割ですな。
 
子供の頭をかじると賢くなる!女性の臀部をかじると安産!店先で口をパカパカ鳴らすと商売繁盛!(ご祝儀がもらえる)などなど、ジョウバは福をもたらす来訪神。
 
ひと昔は子供や若い女性を見つけると全力で走っていき、カジカジしていたが、最近は時節柄もあっておとなしくなった。私の子供時代は荒っぽかったから、「頭ようなるぞ!」と顎の板で頭をゴンと殴られるので子供は真剣に逃げたし、悪ノリしてスカートめくりをされた女子高生がキャーキャー叫んでいた。
老人ホームの慰問もするが、合掌して有難がる老人もいれば、子供返りして怖がる老人もいる。
 
これは市民を祭礼に巻き込んで、メデタサのお裾分けをしているのだ。
 
祭りの朝の挨拶は「おめでとうございます!」だ。
 
 

 


手引きの背中の図柄の謎・・・糸魚川市民のための「けんか祭り」なぜなにシリーズ

2023年04月12日 07時36分19秒 | 糸魚川自慢
手引き(てひき)は、輪っかにした晒し木綿で手を繋ぎ合い、神輿を引っ張って走らせる原動力で、立候補した屈強の11名。
手引きは体力とど根性のある若手でなければ務まらない役で、わたしも3回務めたが本当に苦しい。苦しくて手を繋いだ晒し木綿を外したり、転んだりすると「一生、男として認められん」というプレッシャーも凄いから、走りだす前の緊張の面持ちにも注目して欲しい。
装束は寺町区は萌黄色、押上区は朱色に色分けされているが、その背中の図柄がかっこういいのだが・・・
答えは祭りの象徴的な大役、鶏爺(とりじ)が被る鳥兜(とりかぶと)を図案化したもの。
日本三大毒性植物のひとつトリカブトは、諸説あるようだが花が舞楽の鳥兜に似ているから名付けられたとの説がある。
 
観光客から質問されても困らないように、覚えておいてちょうだい!
 
 

「けんか祭り」の男たちは現代の縄文人・・・2023年「けんか祭り」

2023年04月11日 07時01分26秒 | 糸魚川自慢
益荒男(ますらお)とは屈強な男子を意味するが、屈託がなく明朗快活で、屁理屈や観念論を好まない点を加えたい。
クライマックスの「お走り」を終えた益荒男たちは、その勢いのまま「ふんばり桟敷」に走って戻り、いつまでも歓喜のヤッショイ!の掛け声を挙げつづける。
 
4年振りの「けんか祭り」で、こんな男たちの中にいる喜びに打ち震えた。浅草や博多に行くと地元民と思われることが多く、祭りに熱狂する男どもは同じ匂いを感じあうらしい。
 
この益荒男たちは勝とうとせず、負けまいとする。だから声援も「押上に負けんなや~!」「寺町に負けんなや~!」だ。
 
受け身という訳でもなく、地区の誇りと男の尊厳を守ろうとする負けん気なのだ。相手をリスペクトしているから「勝ちにいく」なんて言葉も持たない。
 
全力を尽くして男の尊厳を守り抜いた時、益荒男たちはヤッショイ!ヤッショイ!の掛け声を挙げて歓喜する。共に戦い抜いた仲間に「ありがとう!」と労いあう。
 
この「ありがとう!」には主語がなく、祖霊が我が口を借りて感謝していると実感でき、祖霊と共にあると確信する。だから祭りの前後には、自然と墓参りしたくなる。
それが中央の広場に祖霊を埋葬した環状集落に住んでいた、長者ヶ原遺跡の人々に重なる。我が愛すべき益荒男たちは現代に生きる縄文人。
 
 

親父の供養とおさるのジョージ・・・4年ぶりの糸魚川「けんか祭り」

2023年04月10日 07時27分48秒 | 糸魚川自慢
「けんか祭り」復活!本日、天気晴朗ナレド浪タカシ。
ヒスイ海岸は先祖代々、祭りの朝に禊をしてきた海。
この禊の海に4年ぶりに日の丸と区旗が翻り、感慨無量。この日章旗は国家ナショナリズムとはまったく次元がちがい、純粋な郷土愛や祖霊への崇敬に繋がっているので、細かいことは言いっこなし。
 
祭装束は白の肌着と決まっているので前日に買い求めたら、クジに当たって割引券をもらった。
店を出かけたら「おさるのジョージ」のぬいぐるみが笑いかけているではないか。しかもクラッシック・ジョージ!(詳しい)
これも一興と割引券で購入したら女子店員から笑われたが、「対象年齢3歳以上」と書いてあるので問題なし!4年ぶりの「けんか祭り」なんだぞ!文句あるか!
 
祭りの時は四の五のとめんどくさいことを言わんのが伝統。今年の祭りは、昨年亡くなった親父の供養。
 
参加者の誰もが「ヒトと祭りの物語」を秘めている。
 
 

モノを所有する喜びとモノガタリを共有する喜び・・・ロックバランシングの魅力

2023年03月26日 08時14分26秒 | 糸魚川自慢
初心者でも奇跡の4段積みタワーができた!
これから先は先達の知見が必要なので、近所の本屋に入門書を注文したら送料もかからず中2日で届いたから、ネット通販より便利ではないか。
みなさん地元の小売店を大事にしましょ。
 
入門書によると、ロックバランシングはアメリカのマニアたちがFacebookで交流することで広まったらしい。風で倒れて元通りの自然に還るはかないゲージツ。
 
ケルンなど何かの目印や記念で石積みする風習は世界各国にあったが、ロックバランシングは純粋な遊びであり、刹那的な造形物というところが違う。
見た人が「うわぁ、これどうやっての!」と楽しくなって、自分でもやってみたくなることこもいい。
逢ったこともない、どこかのだれかさんと交流している訳だ。
 
モノを所有する喜びもあるが、モノガタリを共有する喜びだってある。モノは共有するヒトが増えると少なくなるが、モノガタリは共有するヒトが増えると喜びがそのぶん増える。
 
モノが無くならず、元のカタチも変わらず、モノガタリの共有ができる持続可能な遊び、それがロックバランシング。いいじゃないですか!
 
 
 
 

ロックバランシングの聖地、糸魚川!・・・モノ人気からモノガタリへ

2023年03月25日 07時04分14秒 | 糸魚川自慢
ロックバランシングやってみた!
 
ゲージツ的とはいえんが、少なくとも賽の河原にはみえず、はじめてにしてはジョーデキ。ビリヤードに似た、知的で静かな集中感が心地よく、中心感覚のトレーニングになるようだ。
 
「ロックバランシング・オリンピック」の会場は、ドーム屋根とトイレのある駐車場完備・広くて大小さまざまな石ころが転がっている広いラベンダービーチが最適だな( ´艸`)
 
糸魚川がロックバランシングの聖地になれば、ヒスイのモノ人気からモノガタリへと舵がきれて、「石のまち糸魚川」がアピールできるのではないか?と目論んでいる。
 
なにごとにも基本は大事なので入門書も注文した。もちろんネット通販ではなく近所の本屋でだが、うれしいことに友人も注文してくれた。
 
地元に指導者が数人いれば大きな財産になるから、まずは同好者をふやすことですナ。
 
 

「鉄道唱歌」に糸魚川の追加を~!・・・鉄道150周年

2022年10月14日 06時39分50秒 | 糸魚川自慢

鉄道唱歌 信越丶北陸線の旅

ガ~ン!
名曲「鉄道唱歌」で糸魚川がなんと歌われているかと調べたら、この曲ができた時点で北陸線の直江津~富山間はまだ開通しておらず、船旅だったので歌はなし!
 
直江津~佐渡間は船旅でもちゃんと歌があるし、直江津は信越線でも歌われているのに仲間外れか~い!
 
フォッサマグナの街、糸魚川~親不知間の保線区は難工事だったと聞いていたが、国内に5つしかない筒石の地下駅はどうした!能生のカニはどうした!ヒスイはどうした!天下の険親不知はどうした!
 
おっと、廃線が取り沙汰されている山岳鉄道、大糸線も忘れてもらっちゃ困る。
 
鉄道唱歌に歌われてない地域のみなさん、能天気に今年で鉄道開通150周年と喜んでいるJRに追加要望を~!(笑)
 
 
 

夕映えクラゲ・・・ヒスイ拾いだけがヒスイ海岸の魅力ぢゃないぜ

2022年08月31日 07時08分45秒 | 糸魚川自慢

海面を漂うクラゲが、夕映えでピンクに染まる時がある。

こんな写真を再び撮りたいと思っているが、今年の8月は雨が多かったので海に潜るタイミングがあわず、ついにクラゲも入道雲も観ることがなかった。

最寄りのヒスイ海岸は砂浜なので、素潜りでは磯に比べて面白味が少ない。火照った体を冷やすために潜りにいくのだが、たまにご褒美のように夕映えでピンクに染まったイカや小魚の群れを観るから、ヒスイ拾いだけがヒスイ海岸の魅力ぢゃないぜ、と訴えておるのですよ、わたしはぁ・・・ドンッ(机をたたく音)

7月後半に幼なじみのハルコから、「真っ黒だね!ゴボウみた~い!」と言われたが、すっかり日焼けがとれちまった。
残暑らしい残暑もなかったナ。
 
明日から雨が続くから、外装工事は保留したまま内装工事ですな。