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縄文土器体験会・・・大和川区の「おやじ倶楽部」は偉い!

2014年08月26日 07時25分03秒 | こんなモノ作った!

8月23、24日は大和川公民館主催で、子供たちのサマーキャンプがあった。
大和川区には、「おやじ倶楽部」という保護者の会があって、これまで意欲的にイベントを行ってきた経緯があり、今回は公民館主催のサマーキャンプをバックアップすることになったらしい。

「子供は国の宝」とは戦前の標語らしいが、今時の田舎では意欲的で行動力のある大人達の存在は宝だ。
遊びや生活技術、他人との付き合い方など、かってのように日常生活の中で子供たちが学習する機会が少なくなってきている。
だから、おやじ倶楽部のような存在は貴重だ。
おやじ倶楽部には高校の後輩がいて、キャンプの一環で私に縄文土器講座を頼んでいたのである。

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キャンプ場所は、大和川区の森林公園。
高台にあるので夜は寒かった。

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カレーと豚汁、流し素麺というキャンプ定番の食事、朝は正しくラジオ体操という正しい日本の林間学校。
子供は無言でラジオ体操するが、大人たちは「ウワ~」「あ”~」と呻きながら体を反らせたのは笑った。


参加した子供たちは31名。
正直いって、縄文土器初心者対象の体験会では一人で面倒が見られるのは5人が限度。
まあ、楽しければいっか、という訳で賑やかに遊んできた。

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小学生が相手でも、縄文土器と弥生土器、古墳時代以降の土器の違いをきちんと説明するし、縄文土器の名の由来である縄文の付け方や、その意味を説明するのが私流。
後から保護者から解り易かったと受けたようだ。

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低学年の作品は面白い・・・なんだこれ???・・・可愛いなあ、と頭を撫でてやりたくなる。
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上の写真の子供の作品。不思議なオブジェが出来たが、粘土に隙間が多く複雑な形状なので、野焼きすると割れてしまうだろう。
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子供たちの作品を観て回ったら野焼きの段階で土器が割れる可能性が高い作品が多いので、失敗のない土笛も作らせた。

私が作った見本がこの3つ。
左から東北から出土している海獣形土笛をモデルにしたオカリナで、簡単なデザインなら誰でも作る事ができるのだ。

真ん中がムンク風の笛で、頭の孔から息を吹き込めば口から音が出る。
右端がキティ形土笛で、きちんと縄文が付いている・・・史上初の縄文キティである。
キティ形は女の子たちに受けて、何人も挑戦していた。
野焼きは10月の予定。

 


今回のキャンプで作った格言。
・子供は意味なく走り回るが、大人は緊急事態でもないと走らない。

元気いっぱいに走り回る子供たちをみて、そういえば長いこと走ってないなあ、と老いを実感。