9月14日に、福井県若狭町主催の「縄文丸木舟競漕大会」というイベントに出場する。
若狭町には「鳥浜貝塚」という縄文前期(六千~五千年前)の遺跡があって、完全な形を保つ六千年前の丸木舟が出土している。
そこで若狭町は、三方五湖という大きな汽水湖と丸木舟をテーマにした地域活性化活動をしており、今回はその一環として出土した丸木舟のFRP製レプリカでのレースをすることになったのだ。
大会は二人一組でのトーナメント方式のレースで、日本海縄文カヌープロジェクトからは二組が参戦。
優勝すれば、初代丸木舟王者の称号と賞金5万円!
大会事務局からは、当日の選手宣誓を頼まれた。
もしや優勝候補と目されている?
事務局にアウトリガーカヌーやシーカヤックなどのアスリートクラス、経験者出場の有無を尋ねたら、詳細不明だが成人男子クラス30組程の出場予定のうちにはいないらしい・・・優勝するかも!
みっともない姿を見せられないので、クルーの竜太と泥縄式のトレーニングをした。
なんたって優勝候補だからさぁ・・・。
課題は、レースに使用する丸木舟が椅子無しで直に船底に座るらしいので、漕ぐ時の適正な座る形の確認とクルーとのピッチを合せること。
往年のウインドサーフィンの名艇、ウインドサーファー艇でトレーニング。
開発されてから50年も変わらないデザインは、初心者から上級者まで幅広く楽しめるという証し。
シングルパドルのトレーニングのみならず、立って漕げるほどの浮力と安定性があるので、サップが買えない人のトレーニングにも最適だ。
この艇は世界で一番売れたウインドサーフィンの板だから、バブル期の流行時に買って現在は不要になった艇がゴロゴロしている。
正座だと前傾姿勢が取り易く、左右バランスも取りやすかった。
胡坐だと前傾姿勢が取れずに、生の腕力による手漕ぎになってしまうようだ。
パドルスポーツは、いかに腕以外を上手に使うかで艇速と持久力が違ってくる。
正座に次いで良かったのが、片膝を立てた座り方。
もう一つの課題は、今回は50mの直線コースの折返し100mのタイムレース方式なので、速度を落とさずにブイを回る訓練も必要だ。
能生町の弁天岩~とっとこ岩までの往復と、艇速を落とさずに岩を回る訓練を半日みっちりやった。
竜太が空気を入れて膨らませる方式のiSUP(インフレータブル・スタンドアップ・パドル・ボード)を買ったので、二人で乗ってトレーニング。
大人二人が乗っても余裕の浮力なので、色んな遊び方ができそうだ。
とっとこ岩。とっとことは、糸魚川方なのだ。言でニワトリのこと。
この岩の周辺は浅いから、泳ぐかパドルボードじゃないとアクセスできない所がいいところ。
ジェットスキーなどが来ないので静かなのだ。