明けましておめでとうございます。
糸魚川市の郷土史家として著名であり、日本海縄文カヌープロジェクトの会長をお願いしている土田孝雄先生からの年賀状に耳寄り情報が書かれていました。
1月2日(金)AM10時~11時
BSフジ 古代紀行ドキュメンタリー「古事記の世界」第5話の中で、先生が奴奈川姫とヒスイについて語るのだそうです。
奴奈川姫(ヌナカワヒメ)とは、記紀や出雲国風土記に登場する、糸魚川を中心とした中越地方まで信仰を集めていた女神様です。
具体的には、糸魚川市の黒姫山と信州の黒姫山、そして柏崎市の黒姫山に囲まれた三角地帯で信仰されており、これ即ち奴奈川族の居住地とされています。
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奴奈川族は奴奈川姫を信仰するヒスイ加工をしていた民族で、私はその末裔。
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旧糸魚川市役所前の奴奈川姫像。裾に縋りついているのは、信州の諏訪大社下社の御祭神の建御名方神(タケミナカタのカミ)
一般的に奴奈川姫は、ヒスイを司る卑弥呼のような地域のリーダー的存在であったと既成事実のように語られていますが、実のところは奴奈川姫とヒスイを直接的に関係づける口碑伝承や文献は皆無なのです。
ネット上には「奴奈川姫はヒスイを支配」という独断的な眉唾情報もありますが、あくまでも奴奈川姫とヒスイの関係は推測の域を出ないものです。
土田孝雄先生が、どんな語りで奴奈川姫とヒスイを関連付けるのか楽しみ。
全国のヒスイ好きや、古代史ファン、各地の糸魚川関係者は必見ですよう!