縄文土器の施文に多用される二重反転螺旋を、極限までシンプルにしていくと数学の無限大記号である∞になると発見したのは、高校の美術部時代。
なるほどなあ、と思った。
始めも終わりもない永遠の時の流れ・・・サンスクリット語では時をカーラと呼び、カーラは神と同義なのだ!と興奮して作った∞線刻石笛。
裏はこうなっている。蛇紋岩です。
横はこう。 ∞は、古代ギリシャのウロボロスという自分の尻尾を噛む蛇の図像がモデル。
革紐を付けるとこんな感じ。6度のシ付近で金属っぽい倍音が出て、吹いていると酔っぱらう感じ・・・倍音ハイになる危ない石笛である(笑)
脈動して螺旋を描き続けるカーラ(時)・・・それ即ちメビュースの輪。
今、高校の頃の感性が急激に蘇ってきて、工房に籠って螺旋の連作を続けている。
やめられねえなあ。