銅鐸の舌(ぜつ)をヒスイで作った→どうせなら錘形ではなく勾玉にしよう→銅鐸に勾玉を吊るしたら、母胎に浮かぶ胎児をイメージした→そう言えば奈良の弥生時代の「鍵遺跡」出土の褐鉄鉱(かってっこう)に入れられた勾玉に似てるなぁ・・・こうなりゃ天岩戸銅鐸だね・・・。
銅鐸の舌をヒスイ製勾玉で作った。
母胎に浮かぶ胎児のイメージ
ぬなかわヒスイ工房にしては大き目の縦30㎜の勾玉
奈良県の弥生時代中期の「鍵遺跡」出土の褐鉄鉱に入れられた勾玉・・・どんな想いで?と古代人と対話。
モノ造りしていると、最初の閃きの段階では意味は持たなくても、作りながら意味を持ったり、後から意味が重なっていくことがよくある。
こんな経験をしていくと、勾玉の形が持つ意味を胎児、新月、牙玉、渦巻という諸説の一つだけで読み解く事に無理を感じる。
モノは作り手の手を離れ、持ち主の想いも綾なしていく。
モノ言わぬ出土品は、ヒトの想いを物語りしている。