縄文人(見習い)の糸魚川発!

ヒスイの故郷、糸魚川のヒスイ職人が、縄文・整体・自然農法をライフワークに情報発信!

天岩戸と銅鐸

2018年01月10日 16時51分03秒 | ぬなかわヒスイ工房

銅鐸の舌(ぜつ)をヒスイで作った→どうせなら錘形ではなく勾玉にしよう→銅鐸に勾玉を吊るしたら、母胎に浮かぶ胎児をイメージした→そう言えば奈良の弥生時代の「鍵遺跡」出土の褐鉄鉱(かってっこう)に入れられた勾玉に似てるなぁ・・・こうなりゃ天岩戸銅鐸だね・・・。

銅鐸の舌をヒスイ製勾玉で作った。

母胎に浮かぶ胎児のイメージ

ぬなかわヒスイ工房にしては大き目の縦30㎜の勾玉

奈良県の弥生時代中期の「鍵遺跡」出土の褐鉄鉱に入れられた勾玉・・・どんな想いで?と古代人と対話。

 

モノ造りしていると、最初の閃きの段階では意味は持たなくても、作りながら意味を持ったり、後から意味が重なっていくことがよくある。


こんな経験をしていくと、勾玉の形が持つ意味を胎児、新月、牙玉、渦巻という諸説の一つだけで読み解く事に無理を感じる。


モノは作り手の手を離れ、持ち主の想いも綾なしていく。


モノ言わぬ出土品は、ヒトの想いを物語りしている。