縄文人(見習い)の糸魚川発!

ヒスイの故郷、糸魚川のヒスイ職人が、縄文・整体・自然農法をライフワークに情報発信!

糸魚川のおもてなしはバタバタ茶・・・モノ消費から文化発信へ舵取りを!

2019年03月01日 08時21分27秒 | ぬなかわヒスイ工房

糸魚川とお隣の富山県朝日町の無形文化財と言える「バタバタ茶」は、出雲の「ボテボテ茶」那覇の「ブクブク茶」に並ぶ「振り茶」の生き残り。

松江は庶民のおやつ、那覇は宮廷料理としてだが、当地では町屋の旦那衆のおもてなしという位置づけ。

ペットボトルのバタバタ茶も売っているが、単なる飲み物ではなく「おもてなしの行為」こそがバタバタ茶の価値であり、その本質。

茶碗に注いだ茶(お茶の花を入れた野草茶)に少し塩を加えてバタバタと茶をたてるから、バタバタ茶!ちなみに机は小滝産ヒスイ。

バタバタ茶専用の「夫婦茶筅」は2,000円で売っている

茶人として高名な松江藩の松平不昧公が、松江産の「五郎八茶碗」を北前船の交易品として売るための販促キャンペーンとして振り茶文化を各地に広めたらしい。勾玉茶碗も遊び心があっていい。

バタバタ茶は、谷村美術館に隣接した日本庭園「玉翠園」で飲むことができる。

 

文化としてのバタバタ茶こそが地域の宝だが、ペットボトルのバタバタ茶では文化の発信とは言えないのだ。

ヒスイも含めて、糸魚川の人々はモノ消費の発想から、文化発信へと軸足を移して欲しいと切に思う。