オヤジが亡くなってから、目にみえて体力がおちたオフクロに、米寿祝いをかねてシルバーカー(歩行補助具)を購入。
自宅から400m離れたスーパーまでの買い物に歩行では覚束なくなってきたので、ふだんは車を使っている。88歳になっても車の運転は危なげないのはいいにしても、運動がてら買い物につかって体力維持の意識付けのつもり。

のみならず、オフクロの人生が残りすくなくなっていると、わたしの覚悟をかためていく一里塚という意味もある。
「暮らしの手帖」を読んで育ったので、例によってネットで情報収集してから、実店舗を何軒もまわって徹底検証して、納得のいくシルバーカーを選んだが、選定要件は以下なので参考まで。

①前輪の直径が150㎜以上あること
前輪がちいさいと直進安定性が悪く、方向転換時の軌道性も安定しない。タイヤがEVAなど耐久性があり路面の凸凹を吸収してくれる素材であることも条件。
②ブレーキがかけやすく、車輪を固定しやすいこと
疲れて座る時に車輪を固定するブレーキがあるのだが、その位置が下部にあるシルバーカーは高齢者に優しくない。
③軽量かつ堅牢であること
本体もだが、安物はハンドルがガタガタしていたり、車輪のベアリング精度が悪いのもあり、危険で耐久性も悪い。
壊れたら買い替えればいいでしょ?というのは健常者目線で、歩行中にベアリングが割れたりすると急ブレーキがかかって危険なのだ。

⓸折り畳みが楽なこと。オレンジ色の物は左右にあるフレーム固定具で、ここがしっかりしてないとダメ。
⑤座面が広く、立ち上がる時のサポート肘掛けがあること
以上の条件を満たすシルバーカーは定価20,000円前後からで、安いものは情けないつくり。
健常者の判断だけでは片手落ちで、買う前にオフクロに試してもらって感想を聞き、自分で選んでもらうことも大事。
「オモチャを買ってもらった子供みたいにウレシイ」とはオフクロの弁。
今日は自分で運転して民謡の発表会に行くそうだ。
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