毎年訪れてくれるお得意様の東京のご婦人グループから、フォッサマグナ(糸魚川・静岡構造線)の露頭部に連れて行って欲しいと頼まれた。
断層露頭部は糸魚川に24ヶ所あるジオサイトの一つで、根地区の国道148号線沿いにある。
なんでも杖をついて歩いている知人が、この東西の地質構造の境目にまたがって祝詞をあげて以来、杖が不要になったのだそうだ。
ご婦人たちは東西の境目にまたがり、瞑目しつつ何やら唱えていたようだが、何ごとかの神秘体験をされたのかは不明。
左(西)の緑色っぽい方が4億年前のユーラシアプレート、右(東)の黄色っぽい土が1600万年前の北米プレートだそう。
神秘体験はともかく、文字通り「欧米を股にかけた」と自慢はできるに違いない。
ただし、地質学者をしている幼馴染のS君によると、この露頭部は悪役プロレスラーのアブドーラ・ザ・ブッチャーの凸凹になった額の傷の一つのようなもので、この断層から東西にクッキリと地質構造が別れている訳ではないのだそうだ。
ジオサイトの断層露頭部は、ブッチャーの額の傷のように凸凹になった境目の一つなのですな・・・この例え話はきちんと伝えておいた。
解りやすい例え話を教えてくれたS君に感謝!
この時のことをSNSで紹介したら、ぜひとも訪れて祝詞をあげたい!欧米を股にかけたい!と言う人が何人かいたが、こうやって都市伝説が生まれていくのだな( ´艸`)