伝説的な映画「ガイアシンフォニー第6番」への出演で著名なイダキ(白蟻に内部を食わて空洞になったユーカリの樹の筒を吹くアボリジニの民族楽器・英語ではデイジュリドウ)と石笛の演奏家のノブ(Knob)さんが、旅の途中で突然訪ねて来てくれた。
彼は国内外で引っ張りだこの多忙な音楽家だが、3年前にあるイベントに招待された者同士で意気投合して以来の心の友。
年下だし私とは比較にならない有名人だけども、初対面でこの人は本物だなぁといたく感銘を受け昵懇にして頂いている。
私から悲劇のヌナカワ姫伝説を聞いて慰霊に訪れたいと思っていたそうだが、是非もなく姫がお隠れになった伝説の稚児ケ池にお連れした。
黙想のあとに三環鈴をふるい、石笛の警蹕で祓い浄め、イダキを奏でた。
場の空気が揺れ、ヌナカワ姫や精霊たちが喜ぶ気配を感じ、私の細胞も震え自然と涙が溢れでてきた。
稚児ケ池はノブさんの演奏で夕立の後のように清々しい空気に包まれた。
ノブさんとパートナーのAちゃんも精霊の気配を感じたそうだし、演奏後のノブさんと私はしばらく鼻をすすっていた。
クリスタルボウル演奏家の牧野ジュンさんもそうだが、ノブさんも本気の人、本物の芸術家だ。
一騎当千のすごい仲間たちが悲劇のヌナカワ姫伝説を知り、慰霊に訪ねてくださる流れができている。
近い将来、ヌナカワ姫の慰霊祭をすることになるだろう、と思う。
司祭は超有名な神社のK宮司か、アイヌのシャーマンAさんにお願いしようか?
昨年、あいついで知遇を得たこのお二方の宗教界の巨人は浅からぬご縁があるそうで、お二方のご縁をつないだTさんという友人が私にはいる。
時が来ればTさん経由で自然に慰霊祭の流れができていく流れになる気がする。
しかし慌ててはいけない。
今は一人でも多くの人に悲劇のヌナカワ姫伝説を知って頂く努力を惜しまないことだ。