雀鬼(じゃんき)の異名をとる、20年間無敗の伝説的なプロ麻雀士の桜井章一さんは、勝負の運気には波があり、波が自分にある時は積極的に勝負し、相手にある時は「次の波が来るまで負けないように耐え凌ぐ」のだと書いていて、大いに納得。
世阿弥も「風姿花伝」の中で、自分に勢いのある時は男時(おどき)、勢いがない時は女時(めどき)であり、それに応じた対応をすべきと桜井さんと似たようなことを書き遺しているが、風姿花伝はどこを開いても金言至言ばかり。
たまに目を通すと当意即妙の答えが見つかることがあり、座右の書になっている。
先輩の都内での個展の案内ハガキが届いて2週間後に、中止になったと悲痛な葉書が届いたが、コロナ隆盛の今を女時と考えれば、出費と外出をひかえ、しばらくは工房に籠り、新作開発でもして耐える時と私は捉えている。
どこかの教祖様が不穏なお告げをしていると伝え聞いたが、宗教者たるもの、信者さんを不安にさせる言葉ではなく、力を与える言葉を発するべきと思いますけどなぁ。
新型コロナが蔓延しなくても、誰でもいつかは死にますからねぇ。