ドキュメンタリー映画「ガイアシンフォニー第6番」で、三宅島の火口でディジュリドゥを演奏していた音楽家のKnobさんから、ラピスラズリ原石支給で吹き孔の底が丸い石笛を作って欲しいと依頼されたのが2月。
Knobさんのイメージ図とラピスラズリ原石
底が半球状になった孔を作るのは結構、無理難題(笑)
人工的に孔を開ける場合、ドリルを回転穿孔するので通常なら円柱状の孔になるのだが、要するに試験管状の孔にして欲しいとのことなので、孔底を丸く削る工具を台湾の工作メーカーに特注して待つこと3ヶ月、ついに届いた。
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工具の精度の高さに感動したが、工具を観て美しいと見惚れたのは初めて。それくらいいい仕事をしている。
日本メーカーと同じくコンピューター制御のNC旋盤加工しているらしいが、値段は日本製とは比較にならないほど安く、1個単位であっても注文を受け付ける顧客本位の姿勢にも感動する。
せっかく自分でデザインした特注品であっても、実際に使えるかどうかは分からないので、この点は助かる。
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要望通りに完成したラピスラズリ石笛
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天翔ける碧い怪鳥!UFO!
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石笛に加工した後でも、加工に気付かれない自然さに仕上げるのが技術!
コロナ対策で国際評価を挙げた台湾、「世界の工場」の立場は、安かろうの中国にとって代わる日が近いのではないか。
もっとも工具を作るマザーマシーンは無論のこと、ベアリングなどの高度な精度が要求される基礎部品に関しては、日本製の優位さは当分は揺るぎないだろうが・・・。