災害サバイバル・保温グッズ編
断水時・停電時でもつかえる使い捨てカイロは便利でも、わたしは緊急用と考えて、白金カイロを用意している。
日ごろからつかえて長期間の耐久生活を想定すると湯たんぽが浮上するが、お湯が沸かせる環境に限定される。
能登半島地震で最も復旧が早かったインフラは電気で、レンジでチンするだけの「湯ぽたん」が重宝したと聞いた。教えてくれたのは海女のちーちゃんで、彼女は漁場の往復の間の漁船で抱いて暖をとっているそうだ。
防災用によさそうなのに冬季しか売られていないのが謎で、メーカーの問合せたら、内部の蓄熱ジェルの使用可能期間が半年くらいなので長期保存に向かず、季節限定商品とのこと。
被災初期段階の都市部ではお湯など沸かす環境にはないだろうが、焚火ができる田舎の自宅避難者なら湯たんぽがいい。素材に金属・ポリエチレン・シリコンゴムとあり、それぞれ一長一短がある。
金属製はヤカンがなくても直火で温められ、同じ水を繰り返し使用できるメリットがある。
ポリエチレン製とシリコンゴム製はヤカンがないと駄目だし、耐用年数は2年~3年くらいのようだ。
石浜や川原が近いなら蛇紋岩・玄武岩・滑石など加熱しても割れにくく、蓄熱性のたかい石を焚火で温め、温石(おんじゃく)する手もあり、どんな石なのか覚えておくといい。
そんなことを考慮すると、オールラウンドなのが使い捨てカイロ、お湯が沸かせる環境なら湯たんぽが使えそうだが、リスク分散しておくことは大事。