親不知の漁師、松沢さんに蜜柑をあげたらカニをもらった。
会うたびに先日のお礼にと二人で贈り物をし合っているが、前近代以前の人付き合いはこんなだったろうし、縄文時代のヒスイ交易もかくあらんとも思う。
余談だが、ヌナカワ姫の恋物語を広めている人の著書に「縄文時代の糸魚川はヒスイ貿易で莫大な財を成していた・・・」とあったが、貨幣経済社会ではない縄文時代に交易はあっても貿易などあるハズはなく、ましてやヒスイと等価交換した「莫大な財」とは何なのだ?
相当に恥ずかしいこと書いてるぞ( ´艸`)
自ら進んで山村の小さな診療所の医師になった友人の家には、秋には患者さんたちがマツタケを沢山持ってくるそうだ。
最初は医療者の矜持として診療費以外の贈り物は困りますと固辞していたそうだが、山の幸を贈る老人たちが「先生は都会の人だから知らないでしょ!?」「食ったことありますか?」と嬉々として話す姿を見て、人生の大半を山暮らししてきた人々の生き甲斐であり自己承認欲求なのだと気付いた以降は、有難く頂戴することにしたそうだ。
すなわち贈与と返礼で疑似的な親戚関係を深めていくのである・・・「桜を見る会」に選挙区民や胡散臭い人々を招待した安倍首相夫妻は、さぞや親戚の人々が多いでしょうなっ!(笑)
初めて生きたカニを見たネコは興味津々。
蜜柑は美味いが、カニ汁も美味し。
友人が真冬の海で寒い思いをして獲ったカニだから、ことさら滋味が滲みる。
これぞ田舎暮らしの醍醐味、糸魚川の冬の味覚。
はさみ強いから挟まれたらニャン⁉︎と逃げたりして。
蟹の殻、高温の油で揚げておつまみになりそうな。
超微細に細かく砕いてふりかけに混ぜるとカルシウム取れそう。