来客から青海区の「小さな図書館cafe」を教えてもらって訪問。
経営者は元学校の校長先生だった八木夫妻で、定年退職後に実家の納屋を改装して二年目だそうだ。わたしのことは常連さんから聞いていて、「ヒスイのセンセー」と呼ばれて苦笑い。
メニューは400円均一の3種類のコーヒー(ケーキ付)のみ。懐かしの椎名誠と民俗学系の本を選んだ。
美味いコーヒーを飲み終わった頃合いにアップルティーをサービスしてくれた。
棚にならぶ本の中からタイトルや装丁に惹かれて手にして、未知の世界とであうことのできる図書館や本屋は、ネット通販にはない魅力であって、立派な文化拠点ですよとオーナー夫妻と話しあう。
気軽にネット通販で本を買っていると、そのうちに町の本屋さんがなくなってしまうから、わたしは新刊本は本屋で注文して古本だけネット通販を利用している。
二階席で若い親子連れが絵本を読み聞かせしていて、朗読する母親の声が聴こえてきて心地いい。
本に興味のなさそうな地元のばあちゃん2人組みが、方言まるだしのでかい声でお喋りしていて、活字を追うわたしにしきりに話しかけてきて、なぜか旅情を感じた。
つまりはこのカフェでのわたしはコーヒーを供にした知の旅人で、たった400円でトリップできる得難い場所をみつけた。( ´艸`)
住所は糸魚川市田海281。海まで300mくらい。土日限定の営業。ただし土曜日は午後からのみ営業。
糸魚川地方の沿岸部に典型的な砂地の畑のなかにポツンと建った一軒家。
センスのいい水色の玄関ドアと二本の旗が目印。写真の奥が国道8号線でそのまた向こうが日本海。
素敵な糸魚川発進ありがとうございました。
どうぞ、また、お時間のよろしい時に憩いにいらしてください。お待ちしております。
本屋がない街は文化の砂漠化ですよ。
近所の「ブックスサカイ」はセンスのいい選書コーナーがあって、こんな本屋さんを応援したいものです。
くたばれアマゾン(笑)