ヒスイ以外の素材でつくった超小型の勾玉を買ってもらえる工夫として、古代風首飾りにしたらどうだろうか・・・カワイイけど、作る手間暇を考えたら値段が微妙だよねぇ?
個展主催者の天川彩さんに相談したら、半分に分けて真ん中にヒスイを入れたほうが断然いいとプロデュースをしてもらい、試作品を組み直してネットにあげたら、「ずっと勾玉を探していたのですが、これ!と一目惚れしました!」と買ってくれた女性がいた。
そういえばAKB48にもセンターがいるよなぁ。迷ったら客観的にアドバイスしてくれる友人は有難い。
「貴金属で付加価値をつけない・スピリチュアルな宣伝文句を使わない・原石の希少価値を煽らない」と売らんがための外堀を埋めて、「どこか懐かしいモノ」を手探りしてきた。逆にいえばこの禁じ手を使えば売りやすいのだ。
実のところ、糸魚川の縄文晩期の遺跡から、単品で首飾りにしていたとは思えない蛇紋岩の超小型勾玉も出土しているので、もしかしたら紆余曲折の末に原点回帰したのかも知れない。
「観たことないけど懐かしい」は、文化の琴線に触れた、あるいは太古の基層文化に共鳴したということではないだろうか?この首飾りにしても、ヒスイは緑色のロウカン質ではないが、それなりの値段で売れることが実証されたのだ。
原石の希少性ばかりに焦点を当てずに、作品としどうなのだ?と問い直す時代になって欲しいし、この路線が私の目指す方向だな、と自信が持てた。
工房にギャラリーができたら、こんな作品をズラリと並べたい。「懐かしいモノ」への創作意欲が高まっている。
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