縄文人(見習い)の糸魚川発!

ヒスイの故郷、糸魚川のヒスイ職人が、縄文・整体・自然農法をライフワークに情報発信!

ぬなかわヒスイ工房を彩る縁起物、民具・・・集まれ民具好き!

2019年10月31日 07時28分54秒 | ぬなかわヒスイ工房

工房改装工事のお陰で、これまで日陰者だった趣味で集めた民具を飾ることができた。


ガラスの浮き球、舵櫂、アンコウの下顎、ハリセンボンのミイラと海関連の民具が多いので、後はスクリューと錨が揃えば漁師居酒屋っぽくなるから、誰か頂戴!ちなみにドア右の木製スコップは除雪に使われたコスキで、軽くて雪がくっつかないのでスコップより使いやすいとのこと。糸魚川では持山に自生するイタヤカエデで自作する人が多かったようだ。

玄関上の牙はサメですか?と聞かれるのだが、正体は「荒波アンコウ祭り」の時に解体した糸魚川名物アンコウの下顎。古今東西トゲトゲと鋭いものは魔除けとして使われており、牙もハリセンボンも魔除けのつもり。

軒先に「けんか祭り」で履いた草鞋を吊るすのは、我が寺町区の伝統。昔は前年の草鞋を田畑に鋤き込んで豊穣を祈願したそうだ。今でも軒先に草鞋を吊るしている家を観ることができるが、祭り好きなご主人のお宅ということだ。

馬の荷鞍の右が、造船所の主から頂いた舵櫂らしきもの。新造舟を作った時に贈った祝儀物であるらしい。

民具好きのお客さんと歓談したいもんだが、私が集めた民具の多くは処分される運命だった所を頂いたものが多い。

糸魚川には民俗資料館がないので古民具を寄贈するにもできず、かと言ってご先祖の記憶が残る貴重なものなので粗末にも扱えず困っている人が少なからずいる。

貴重過ぎるものは友人の富山県の民俗学者に連絡して、記録を取った上で博物館に収蔵して貰っている。

新潟に比べて富山の民度は高いのですよ。

捨てる前に連絡ください!

 



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