土曜日は六反田南遺跡の報告会があった。
講演しているのはこの日の3番目の講演者の伊藤調査員。糸魚川高校の後輩だ。
右端の後頭部は土田孝雄先生。
埋蔵文化財センターの担当者だったT先生が、出土品の説明をしている時に「この矢尻は珪質頁岩(けいしつけつがん)で作られていますが、糸魚川市では拾えません・・・」という部分があったので、講演の後でこっそりと姫川で拾えますよ~と教えてあげた。ヒヒヒ!
これが珪質頁岩で作った石笛。
前回紛失したと書いた石笛の代替品である。
お客さんから首からぶら下げるペンダントタイプで作って欲しいという要望があったので、シルバービーズを奮発!
加工中のちょっとした衝撃で欠けが入ったりして苦労したが、この段階まで研磨すると、珪質というだけあって黒曜石並みの光沢になった。
でも石笛はあんまりツルツルピカピカに加工すると滑って演奏し難くくなるから、程々に研磨しなきゃね。
因みにペンダントタイプの石笛は、史上初、我が「ぬなかわヒスイ工房」が開発したのでR。
そして同じ日に加工したオンファス輝石の石笛がこれ。
こいつもペンダントタイプにしたが、ビーズはシルバーよりブラスが似合った。
緑のオンファスに補色の赤系のブラスとウッドビーズが栄えてくれた。
糸魚川ヒスイの緑の部分は、実はヒスイ輝石ではなくオンファス輝石であることが多いそうだ。
このオンファス輝石は、ヒスイ仲間が姫川で拾ったものをプレゼントしてくれた。
小滝産ヒスイの深緑色の部分は角閃石で、こいつが入ると柔かいので削れ過ぎて加工に苦労する。
さてオンファス輝石だけど、はっきりいってセコなヒスイより加工しやすい!
セコとは、「せこい」のことで、もともとは寄席の符丁だ。
俺は子供の頃からの落語ファンだから、寄席の符丁を日常的に使うのでR。
600番の耐水ペーパーで空研ぎした段階でツルツルピカピカになってくれた。
面白いや。
改めて糸魚川の鉱物資源の豊富さに感動した。
ヒスイだけが糸魚川の石じゃないぜ~。
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