縄文人(見習い)の糸魚川発!

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のぼせない雪見風呂の入り方・・・笹倉温泉

2014年02月11日 20時38分14秒 | 糸魚川自慢





確定申告の書類作りで頭がグニャグニャになったので、家から20分ほどの早川区にある笹倉温泉に行った。

市街地の真ん中にある俺の家から車で30分圏内に七ヶ所も温泉がある。


早川区には昔からある静かな湯治宿の焼山温泉(入浴料500円)と笹倉温泉(同800円)の二ヶ所があって、どちらも静かで落ち着けるのでお気に入り。


子供の頃も笹倉温泉の建物は古い木造で、家族で自炊しながら長逗留したこともあった。


昔は稲刈りを終えた農家が骨休めに泊まりに来て繁盛していたらしい。


共同の台所には5円いれると使えるレトロなガスコンロが並んでいて、温泉のお湯で炊いた黄色いご飯は、ちょっとだけ硫黄臭くて旅情を感じた。


朝は朝靄の中を歩いて、近所の畜舎に搾りたての牛乳を分けてもらいに行った記憶がある。まだ湯気がたっている牛乳は美味かった。


さて、笹倉温泉のお奨めは、なんたって露天風呂の壺湯だ。

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三つ並んだおひとり様サイズの陶磁器製の壺湯の縁に、首と肘、膝をかけてソファーにふんぞり返る姿勢を取る。無作法な恰好だけどラクチン。


見知らぬ入浴客同志でも自然と会話に華が咲く。
「いい湯ですなあ~!」「いやあ、まったく!」
この時も石川県からの湯治客に話しかけられて、糸魚川自慢をした。


温泉は人を善人にすますなあ。



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尻が湯に浮いた状態になるが、肘の位置を調整すると安定する。


手足が外に出ているのでのぼせ難いから、10分はボーと空を見上げてしまう。


首から上と掌、足の裏は温度に敏感なので,
湯の外に出すと体は温かいけどほどよく涼しいという快適な状態になるのだ。


外に出た手足が冷えてきたら首まで湯に沈んで温まる。


温まったら再び手足を出してふんぞり返る。


これを繰り返すと、のぼせずに30分くらいはボーっとしていられる。


ババン、バ・バン・バン・バ~ン!と口を付いて出るのは 「いい湯だな」。


こんな時は得意のビートルズはお呼びじゃない。


やっぱり「「いい湯だな」が一番ぴったりくる。名曲だねえ。


尻っぱしょりしに襷掛けの浴衣、股引き姿のドリフが愉快そうに歌う映像が目に浮かんで、自然にウキウキした気分になってくるぜ。


露天風呂に入っての雪見なら、浪曲もいい。


この時も誰もいなかったので、廣澤虎三の「次郎長伝」の外題付け(最初の一節)をうなった。


「旅ぃ~行ぅけぇば~ああっ、駿河ぁ~の道ぃ~にぃっ、茶のうぉ~おお香りぃ~」という重厚な出だしから、中盤で陽気なアイノコ節に転調して「あまたぁ~身内のぅ、ある中でぇ~、四天王の一人にっ、えっえ~、乱暴ぅっ!者のうっと、異名を取るっ!遠州うっ!石松の石松のぉ~、苦心談のお粗末を、を、をっ、悪声っ、なっあがらぁ~もうおうっ、務ぅめぇまぁす~!」と畳みこんでいくところが堪らない。


嗚呼、日本に生まれて良かった・・・と実感するのはこんな時。


露天風呂にも色々あるけど、雪見風呂ならここの露天風呂は最高だ。


お蔭で頭はスッキリして体はポカポカグニャグニャになってくれました。


癒されますなあ。



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