初めて海で泳ぐ子供に海遊びをさせるなら、遠浅でウネリがはいってこず、磯の生物や漂流物も多い筒石漁港周辺がいい。芝生の公園とシャワー・トイレ完備の東屋が駐車場にがあるから、デリケートな人でも安心。
映画「少年時代」で、主人公が伝馬船に乗っているのがこの場所で、昭和30年代まではここが筒石漁港だった。
とくに漁港東の舟屋前は、岸から10m・水深50㎝くらいからソフトコーラルやウニ、サザエ、カキ、水色のウミウシが生息する岩場が続いているので、海を怖がる人にはライフジャケットを着せて、箱メガネを持たせれば恐怖心も和らぎ、そのうちに夢中になってくれる。
ライフジャケットと箱メガネがあれば、泳げなくても面白いでしょ?うん!だって・・・かわいい
ウミウシが重なっているけど(笑)
ソフトコーラル
今回は小型船舶用の救命浮器(きゅうめいふき)に子供をつかまらせ、ロープで引っ張ってやったら大喜び。もやい結びで連結して渡したら、電車ごっこに夢中になっていた。
体験会のインストラクターを頼まれれば、遊びの提供と至れり尽くせりの安全対策は仕方ないことなのだが、泳ぎを覚えはじめたころ、漁船から海に放り込まれ、自力で岸に辿りつかせるスパルタ式で泳ぎを覚えた世代からすると、隔世の感。
夏風邪をひいたら海で泳いでくれば治ると家を追い出されたし、台風一過の大ウネリの海で、波に巻かれるのが面白かった我が少年時代。もちろん子供だけで遊んでいた。
カッパ揃いの上級生が一緒だったから怖くなかったし、引き波に沖に連れていかれそうになったら、慌てずに横に泳げば岸に戻れるとちゃんと教えてくれた。
当時の遊びはバクチクをなげあって戦争ごっこしたり、二階から乗る長大な竹馬を作ったりしてたから、火傷や怪我は日常茶飯事だった。この日も磯で足を擦りむいた小3くらいの少年がいて、ショックで悄然となりリタイア。う~む。
いまにして思えば、私の世代くらいから海で泳ぐ時は父兄同伴との学校からの申し付けを守り、子供だけで危険な遊びをしなくなっていったのではないだろうか。
離岸流で沖に流されて亡くなる人が多いと報道されるが、経験豊富なガキ大将に率いられた浜っ子集団がいた私の少年時代は、少なくとも周囲では聞かなかったように思う。
昔と今の子供は、遊びの経験値と基礎体力が違い過ぎるよなぁ。
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