縄文人(見習い)の糸魚川発!

ヒスイの故郷、糸魚川のヒスイ職人が、縄文・整体・自然農法をライフワークに情報発信!

ヒスイ対談120分3本勝負デスマッチinフォッサマグナミュージアム

2019年07月10日 21時23分22秒 | ヒスイ

「遺跡が吠える!」と勇ましい企画のご案内。

北海道大学で鉱物学の教授をしている幼馴染の佐藤努くんVSヒスイ職人である私の異種格闘技対談inフォッサマグナミュージアム。

仁義なき下剋上120分三本勝負デスマッチ!

向こうがアカデミズムで来るなら、こっちは縄文漫談という掟破りの反則技で応戦する所存。

場外乱闘、不法乱入、流血リングアウトなど不穏な事態も予測されるが、私は誰の挑戦も受ける。

嗚呼、風雲急を告げる長者ケ原遺跡。

みんなぁ~、8・11フォッサマグナミュージアムに来~いっ!ダァ~ッ!

詳細情報

日付:令和元年8月11日(日)

■第一部 10:00~12:00 シンポジウム
場所 フォッサマグナミュージアム
講師:
佐藤努 先生(北海道大学教授)
山田修 先生(ぬながわヒスイ工房代表)
参加費無料 先着100名
事前の申し込みが必要です。

■第二部 13:00~15:00 親子で楽しめる体験コーナー
場所 長者ヶ原縄文公園
・磨いてぴかぴか!光る泥団子を作ろう!
・なりきり縄文人!アドベンチャーツアー!
小学生以上対象 参加費各500円(当日お支払いください)
事前の申込が必要です。

シンポジウム、体験コーナー申込先はこちら
https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/01pi6710dbxij.html


嗚呼、懐かしのハエ取りリボン

2019年07月09日 07時27分09秒 | 記録しておきたいヒト・モノ・本・映画

まだ売っていたぞ、ハエ取りリボン!


懐かしくて買ったが、若い人は知らないかも。


粘着性のある誘引剤が塗られたリボンをぶら下げてハエや蚊を捕獲するだけだから、化学物質を発散せずアレルギー体質にも優しい虫取り。

化学物質どころか匂いもないので、今でも食品関連の製造業や飲食店の厨房などで需要があるらしい。

蚊取り線香が攻める防虫けならハエ取りリボンは受けの防虫だ。


子供の頃、おっちょこちょいの私はよく電灯の紐にぶら下げたハエ取りリボンに頭や顔をくっつけてしまい、お袋から外してもらった記憶が蘇った。

 

当時はボットン便所が普通だったから、子供にとってハエはウ〇コを食って育ったばっちい虫。

その死骸が大量にくっついたハエ取りリボンが顔や髪にベタベタと貼りつくのだから堪らない・・・子供時代の夏の記憶。

調べたらリボン式は昭和5年に日本の会社が発明して、海外にも輸出していたそう。

昭和の匂いのするレトロな虫取りだが、夏の季語でもあるらしい。


いつかどこかの懐かしい記憶を呼び覚ますもの・・・泉家さんに飾られた麻績勝広先輩の絵

2019年07月07日 09時24分46秒 | 糸魚川自慢

イベントと来客がひと段落したので、たまの親孝行でお袋を外食に連れ出した。

糸魚川大火で焼失し、再建した老舗そば屋の泉家さんに連れて行ったら、ウオ~ンと海鳴りが聴こえてきそうな海の絵が飾ってあった。


糸魚川高校の美術部時代の麻績勝広先輩の絵だと直感してサインを確認したら、まさしくOmiとサインされていた。


トイレの前にも先輩のヒスイの絵が飾ってあり、やはり韻々と静寂な音を感じる。


ドキュメンタリー映画「くじらびと」の石川梵さんの写真からは、人物の息遣いや風景の湿度や温度を感じる。

観た者に視覚以外の感覚を働かせ、いつかどこかの遠い記憶を辿らせ「懐かしい」と感じるのが不思議で、我もかくありたしと思う。

冷たく堅いヒスイなのに、温かく柔らかく感じ、なんだか懐かしいと感じて貰えたら、これは嬉しい。

泉家さんでは絵を鑑賞する愉しみも増えた。

追記

旅行作家でありイラストレーターでもある蔵前仁さんが、SNSに投稿した同じ記事を読んで麻績先輩の絵に感銘を受けてネット検索までしてくれたそう。

「ゴー・ゴー・インド」など多数の旅本の出版により、私の世代のバックパッカーには絶大な人気のある蔵前さんを感動させるなど流石に麻績先輩!



三千五百年ぶりの舞い?・・・「縄文のヒビキ」長者ケ原遺跡編

2019年07月05日 08時34分00秒 | 縄文

長者ケ原遺跡で踊りが舞われたのは、三千五百~四千年ぶりくらいだろうか。

いつか糸魚川の伝説を基にした謡曲「山姥」で厳かな鎮魂の舞いを観てみたいものだ。当日は曇天で肉眼では見えなかったが、写真には1枚だけ星が写っていた。

イダキ演奏家で、個人的に長者ケ原遺跡で演奏したKnob Nakamuraさんがお能を学んでいたっけなぁ・・・。

牧野持侑さんがクリスタルボウルを演奏した時には、遺跡の空気が揺れているのが実感できた・・・これぞ夢のコラボ(笑)


亭田さんはダンサーでもあるらしい。


朝起きると、ハラ原人が遺跡の原っぱに仰向けになり、青空を観ながらゆったりタバコを吸っていた。

朝露で濡れたり、虫が這いあがってくることを厭わず、ごく自然に「気持ちいい」からという彼らしい行為だろうが、そんな行為に縄文を感じる。

地元の音楽家も参加したが、地元にこんな女性がいるとは知らなかった。


寡黙な諏訪さんは、黙々と焚火を起こし朝食の準備をしていた。腰に愛用の鉈という古典的な山の民の姿。

ハラ原人や諏訪さんは、例え天変地異が起こっても自力で生き抜いていけそうな気配を漂わせている。

遺跡に自生する笹を炙り、生のヨモギを入れた野草茶をふるまって好評・・・私に寄りそうギャルは初対面の参加者(念のため!)


そういうタイプと焚火を囲んで雑談していると、やがて口数が少なくなり焚火に見入っていく。

眼の焦点はどこにも合っておらず、思考が漂い始める。

聴こえるのは薪がはぜる音と風の音だけ・・・誰かが唐突に昔話を始めて、また静寂が戻る。

主役は「語るヒト」から「その場」に移っていく。

スワヒリ語でそんな状態を、火を夢見る(アナ・ポト・モトス)と表現するのだそう。

火に見入る行為を現代の日本人に思い出して欲しい。

先祖代々ずっとそうやって夜を過ごしてきたのだ。

テレビもスマホも大音量のBGMも不要。

私が考える究極の縄文体験がそれ。




稚児ケ池で舞の奉納を復活!・・・「遥かなる縄文のヒビキ」ヌナカワ姫編

2019年07月04日 11時03分39秒 | ぬなかわ姫

7月2日~3日の「遥かなる縄文のヒビキ」トーク&キャンプの速報の第一部!

参加者は最初に天津神社で糸魚川の神様にご挨拶、その後にヌナカワ姫伝説に関わるヒスイ加工遺跡の真上に位置する「ぬなかわヒスイ工房」の見学、その後に出雲に追われたヌナカワ姫がお隠れになった伝説がある稚児ケ池で慰霊祭、最後に長者ケ原遺跡で縄文キャンプという段取り。

実際、参加者が何人なのか分からないくらい盛況の定員30名を軽く超える参加人員となり、定員4名の狭い「ぬなかわヒスイ工房」に迎え入れるにはどうするか?

工房の中は4名、それ以外の人は工房の前に民族楽器を並べて遊んでもらうことにした。

 

糸魚川で流布しているヌナカワ姫の恋物語とは真逆の悲劇のヌナカワ姫伝説の語り部を始めて9年目。

昨年から30名を越える団体を稚児ケ池に案内して慰霊祭をするまでになり、今年はついに恐らく百年ぶりくらいになる舞の奉納を復活できた・・・我が寺町区は、戦前まで稚児ケ池で舞を奉納していたのだ。

楽器を演奏したり、祝詞をあげたりと各人各様なりにお参りして、そして感じてもらえればいいと思う。

長者ケ原遺跡にて。遠くから茅葺職人、木地師、それと戸隠の諏訪夫妻、南魚沼のハラ原人、糸魚川大火ボランティアで知遇を得たスーパーボランティアの山崎さんなど、生活技術があり知恵の深い人材が応援に馳せ参じてくれた。

 

彼らの存在にこそに限りなく縄文を感じる。

素朴で人間臭く、気骨ある強い男たち。

主催者の景山しのぶさんの顔の広さに驚くと共に、このような機会を作ってくれたことに感謝。

自立・自律の縄文人(見習い)の大先達、諏訪さんと竪穴住居作ろうぜ!と盛り上がったが、正直こんな人とは別れがたく、イベントが終わって寂しい。

梅雨が明けたら戸隠に行こうぜ、なっハラ原人、一さん!